丸ビルでスタートする新しいユーハイム |
この9月に完成した新しい丸ビル(東京・丸の内)に、生まれ変わったユーハイムの一号店がオープンしました。
バウムクーヘンで有名なユーハイムですが、丸ビル店が既存店と異なるところは、菓子・パン・惣菜を展開するドイツの食の複合店だというところ。
菓子・パン・惣菜の各工房を店内に構え、「マイスターが創る生活」を提案しています。
ドイツのトップデザイナーとのコラボレートで、デザインを一新した店舗はスタイリッシュな雰囲気。
ここでパンを担当するのは、あのペルティエ赤坂店 の志賀勝栄シェフ。
独創的な素晴らしいフランスパンを焼く志賀シェフのドイツパンの世界、それは日本のパンの歴史を変えるかもしれない、と、オープン前から密かに噂になっていました。
デザイナーのペーターシュミット氏
ユーハイムのドイツパン |
シェフが一番作り込めたパンだというコルナンコルン ( 説明)
ドイツパンといえば、ライ麦とサワー種を主原料とする、しっとりと酸味のあるパンが知られています。 フランスパンが食事の付け合せとすると、ドイツパンは食事と同等の位置にあり、パンから栄養を摂るという考えのもとにあるのも特徴です。
食物繊維が普通の食パンの約2倍で、成人病予防やダイエットに効果があるとされ、ビタミンB、カルシウム、鉄など新陳代謝に欠かせない豊富な栄養素、そして体内の余分な脂肪を分解する上質な脂肪酸。
シェフ・ベッカーの志賀勝栄氏
「野菜が貴重なヨーロッパ北部で、こうした栄養素を備えて作られてきた伝統のパンの中には、日本で知られていないパンもたくさんある。 それらを紹介していきたいと思っています。」と志賀シェフは言います。 そうした伝統の本質を受け継ぎながら、「ここにしかない美味しさ」を自由なアプローチで焼き上げてゆく、それも志賀シェフの新しい試みです。 パンには配合によって相当する名前はついているけれど、ペルティエでそうであったように、彼の解釈によって、そこにはスペシャリテとしての個性が常に主張されているのでした。
次のページではパンをいくつかご紹介しましょう。