鳴門うどん入門『鳴門うどん』あまり聴きなれない言葉だが徳島県鳴門市周辺で食べられるご当地うどんである。その存在を知ったのは寄稿した『四国旅マガジン Gaja』の28号であった。四国4県の麺特集がありここに鳴門うどんが紹介されていた。四国は讃岐うどん・徳島ラーメン・祖谷蕎麦・半田そうめん・五色そうめん・鍋焼きうどん・鍋焼きラーメンなど麺大国なのだ。今年讃岐に行った折、徳島にも足を伸ばして鳴門うどんを食べに行った。みついの手打うどんみついの手打うどんこれが店名のようでこの名前で電話帳に載っている。今回の讃岐ツアーのコーディネイトをしていただいたMさんお薦めの1軒。鳴門市内の繁華街からは少し離れた住宅地。店内は明るくまだ新しい感じが残るお店。基本のうどん300円 注文したのは『うどん』300円細目の麺に薄切りのちくわと刻んだ油揚げ、薬味のネギ。ダシは半透明の薄い色。ダシを一口啜ると鰹の風味が口の中に広がる。うどんを啜るとちゅると音がして最後が跳ねる。細めで緩い食感だがなんとも優しい。大食いを続けてきた胃に優しい。あまり長くなく平べったい麺はクネクネしているようにも思える。ダシに良く絡むうどんであっという間にダシも含めて完食。大盛を食べても良かったかも。次もあるから自重。きつねうどん400円 一言の感想としては・・・胃に優しいうどんだ。二日酔いに最適という声も聞こえてきた。ダシも胃にしみいるようで旨みが強い。刻んだ揚げがとても美味い。【みついの手打うどんDATA 】〒772-0002 徳島県鳴門市撫養町斎田字岩崎112-1 TEL 088-686-2547 営業時間10時から14時まで定休日 月曜駐車場有りうどん300円・ちくわうどん400円・きつねうどん400円江戸時代創業という大井食堂 大井食堂こちらはなかなか歴史がありそうな外観。江戸時代の創業という話も聴いたことがあるが、真偽は確かめていない。店内は古い飲食店を髣髴させる雰囲気で長い営業を物語る風情がある。先客の存在感もなかなかで街中の食堂としての役割の重要さ物語る。居心地が良さそうに新聞を広げ丼を抱えてうどんを啜る。丼を2つ並べている客が何故か多い。不思議な光景。調理場は奥で客席からは見えないが女性二人で調理と接客をこなしているようだ。竹輪入りうどん 400円 注文した竹輪入りうどんの麺は乱切の幅が不揃いの平打ち。あまり長くなく20センチから30センチくらいの麺が多い。うどんのコシは不思議な食感で硬いような柔らかいような・・・強く自己主張は無いのだが小麦の味が感じられる。懐かしいというとはじめて食べるのに申し訳ないが・・・すいとんを食べるときに感じる小麦粉っぽさ。すいとんを麺にしたようなそんな感じだろうか。ベーシックなうどん350円 とても捩れもあるインパクトのある麺である。この麺に合うダシとしてかなりしっかりしたイリコと鰹ベースの濃い目の汁である。竹輪の輪切りも存在感がある厚切り。讃岐のようなエッジの立ったシュとしたうどんではないが何となく力みが消えた緩い雰囲気を持つうどんだ。こちらも胃に優しい二日酔いにも良さそうなうどんである。【大井食堂DATA】 〒772-0003 徳島県鳴門市撫養町南浜字東浜603 TEL 088-686-4079 営業時間 :10:00~13:30(売切閉店有り) 定休日 :不定休うどん350円 竹輪入り400円 鳴門うどんの不思議讃岐の隣でまったく違ううどん文化が有るのがとても不思議だ。平打ちの縮れで麺が短い。メニューはほとんどかけ系。高加水で鍛え方が少ないと思われる。私の中での分類では『ピロピロうどん』系と呼ぶ似たうどんを出すお店も数店関東にも心当たりが有るが・・・点在レベルであるから、鳴門うどんとは無関係だろう。小麦粉の種類や加水率や塩分濃度などまったく不明だが・・・また機会があれば集中的に回ってみたい。本当にうどんは面白い。関連情報鳴門うどんの火付け役になりそうな本。発売中。なるちゅる「鳴(なる)ちゅる~鳴門のちゅるちゅるうどん探訪記」中野晃治定価 本体1200円+税出版社 株式会社メディコムISBN4-903506-00-2徳島の讃岐うどんなら名麺堂へ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。