うどん/うどんをお取り寄せ

吉田うどんの麺ロールを取り寄せる

山梨県富士吉田市はうどんの町だ。日常的に食べられているうどんを取り寄せる。現地で食べるうどんを家庭で再現できる。

執筆者:蓮見 壽


納得の吉田のうどん

過去の記事でも何度か取り上げているが山梨県富士吉田市はうどん町として有名だ。人口6万人弱の街にうどん店が70店ほど存在する。隣接するエリアまで含めると100店近くのうどん店が味を競う町である。


素朴なうどん



冷たいうどんにもキャベツを添える
吉田のうどんは飾り気のない素朴なうどんだ。特徴的なのは非常に固いうどんだ。あごが疲れるほどの剛麺が多い。そしてもう一つトッピングに特徴がある。キャベツ・ニンジン・きんぴら・馬肉などが有る。薬味の擂り種と呼ばれる唐辛子味噌だ。
このうどんはじめて食べると10人中10人が驚くと思うが時間を置くと無性に食べたくなる。私も毎年気が付くと中央高速を走っていることが有る。
そんな癖になる味をお取り寄せできるお店を発見した。


超マニアック?うどん



キャベツ入りかけうどん
今まで富士吉田までうどんを食べに行っていたが、なかなかお土産うどんを買って帰ることはなかった。
というのはこの独特の食感はお店で食べてはじめて味わえるものと思っていた。正直に言うと帰る頃にはもう満腹を通り越してしばらく吉田うどんは封印しても良いと思っていたからだ。(笑)
4店から5店回ると・・・苦しくて動けない。しっかりお腹に溜まるうどんだ。
この固い食感のうどんが胃の中でズシンと存在を主張し始める。ほとんどの場合翌日まで何も食べられない。
本当はそこまで食べずに帰れば良いのだが・・・
ついついせっかく来たのだからと、欲張る訳だ。

2006年5月にいつも遊んでいるmixiのサイトで吉田うどんの訳ありバーゲンを発見した。
予定していた物販イベントが中止になって仕込んだうどんの行き場がなくなったので出血大バーゲンとのことであった。
さっそくボランティア精神?で10袋を購入してた。届いたうどんを食べて驚いた。

定義


粉っぽい・固い・顎が疲れるという私の定義する吉田うどんの特徴がすべて網羅されていた。
これは太鼓判だ。この再現性は素晴らしい。
はじめて食べると驚く。名古屋の味噌煮込みうどんをはじめて食べたときと同じくらい衝撃を受けるだろう。
味噌煮込みうどんも癖になるが、それ以上に吉田うどんは癖になる。
無性に食べたくなることが何度もあった。


調理の特長



きんぴら追加合わせ味
好きなように食べて良いのだが、本格的に吉田うどんを再現するならキャベツ・ニンジン・きんぴら・擂りだね(薬味)などを用意したい。



しょうゆ味できつねうどん
ざるうどんは温かい汁で食べるが汁の中にキャベツとニンジンが浮かぶ。
かけうどんは汁の中にキャベツ・ニンジン・油揚げが入る。
かけ汁はしょうゆ味・味噌味・しょうゆと味噌のあわせ味の3種があるので好みで変えるのも面白い。
お取り寄せうどんと一緒に買えるうどん用汁の揃っているので試したい。薬味の唐辛子ペーストも買うことができる。
この薬味は他の料理に使ってもおいしいのでファンが多いようだ。


丸新製麺


吉田うどんのお土産うどんや通販用うどんの製造元は地元の製麺所の丸新製麺。うどん以外の麺も製造する老舗だ。
元は餃子の皮の製造が始まりだったとか。現在の社長さんの渡辺さんは大変研究熱心で寝る間も惜しんで麺の研究に打ち込んでいて次々に意欲的に製品の開発をしている。そんな製品の一つを紹介しよう。


麺ロール



アイデア抜群麺ロール
たくさん有る製品のひときわ際立つのが麺ロールだ。
うどんの生地を巻物にしてある。うどんの幅に家庭の包丁で切り出して延ばせばうどんになるという面白い製品だ。
一本で4人はお腹一杯食べられるだろう。しっかりと茹でよう。好みもあるが20分程度茹でてもうどんはしっかりと存在感を主張していた。



伸ばすとうどんに
もし余ったらぜひ焼うどんを作って欲しい。
この吉田うどんの最高の調理法の一つであると確信する。
レシピはこちら材料のうどんは吉田うどんです。



しっかりとしたうどんはまさに吉田


清涼麺



美しい麺線に仕上がる
吉田うどんが苦手そうだと考えた方はこちらをお試しを。細打ちの滑らかな食感のうどんだ。
夏向きのツルツルシコシコの細麺。茹で時間も早めで7分程度。釜明太バターうどんなどにも向いている。釜玉もOKだろう。
しっかりと冷水で締めてさっぱりとしたざるうどんにするのが最もお薦めだ。



清涼麺で作ったざるうどん


吉田うどんを楽しむ


ちょっといたずら心やびっくりさせたい時に吉田うどんは良いと思う。このようなうどんが有るということを全国に知って欲しいものだ。
はじめは驚くが癖になることが必至のうどんだ。
この夏のお中元はちょっとあの人をびっくりさせても面白いと思うが・・・

織物の生産が盛んだったエリアで簡単に摂れる食事として発展したであろう吉田うどんを家庭でも手軽に味わって欲しい。
そしてもし興味が沸いたら富士吉田市まで足を伸ばして欲しい。
都内からだと高速道路を使うと2時間強で到着するだろう。
今回はお取り寄せだが、現地ではもっと面白いミラクルワールドが待っている。名店、名物店がいろいろある。
過去の吉田関連の記事も参考にして欲しい。

ご注意 調理写真はすべて蓮見の調理例です。

【有限会社 丸新製麺DATA】 
山梨県富士吉田市竜ヶ丘2-5-7
0555-23-5209
丸新製麺のサイト

【特約店 有限会社 丁字屋】
〒403-0012 山梨県富士吉田市旭2-15-12
電話番号 TEL0555-22-3558
丁字屋食菜館

富士吉田市の公式サイト 吉田のうどん
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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