うどん/讃岐うどん

2005年讃岐の旅 うどん本陣 山田屋

登録文化財の屋敷で食べる絶品うどん。庭を眺めながら優雅にうどんをすする。非日常のうどんの世界。

執筆者:蓮見 壽


山田家 立派な長屋門
讃岐を代表するうどん店といえる山田家。ネットの世界では早くから讃岐うどんの通販に力を注いだのでお取り寄せの世界では早くから有名である。

なかなかエリア的に今まで訪問する機会がなく今回は私のリクエストでうどんツアーの一店に加えてもらった。今までの讃岐の旅では一般的な旅行者が行く讃岐うどんの店はあまり回っていない。どちらかといえば穴場的な面白い側面が強調されるのだが、この山田家に関して言えば真っ向勝負の正統派うどん店である。



有形登録文化財のプレート
造り酒屋で庄屋だったとう山田家をうどん店にしたのは現ご主人の山田潔氏である。著書『さぬきうどんに賭ける』
に開業に関するエピソードやうどんに賭ける情熱が多く語られている。
特に登録文化財にも指定されている江戸時代から続く建物と庭園を活かした店舗は格式と風格がある。おのずと気持ちも引き締まってうどんを味わってしまうかもしれない。しかしそこは讃岐である。とてもリーズナブルな価格でうどんが食べられる。



落ち着いた庭
山田家の魅力はやはり座敷で庭を眺めながらゆったりとした気分で食べるうどんだ。セルフうどんの楽しさとはまた別の落ち着いた佇まいを楽しみたい。額の書を見たり部屋の調度品にも目をやりたい。
うどんが出てくるまで建物の味も楽しみたいものだ。


人気メニュー



人気のざるぶっかけ人気のうどんメニューは釜ぶっかけ、ざるぶっかけ。一説によるとぶっかけうどんの発祥は山田家ということになるらしい。もっとも手軽に食べられるぶっかけうどんはかけうどんに鰹節がたっぷりとかけたれたものらしい。
釜ぶっかけは釜揚げの熱いうどんにてんかす、ダイコンおろし、すだちをかけてぶっかけダシで食べる。ざるぶっかけは冷たく締めたうどんで作るぶっかけ。てんかすやダイコンおろしが付くのは同じ。私は今回はざるぶっかけをいただく。
喉越しの良い滑らかなうどんに上品な冷たいダシが合う。さっぱりとした食感と喉越しはいやみが無い。相当お腹が一杯なはずだがするすると入る。



皆でつつけるたらいうどん
同行メンバーは小分けがきく『たらいうどん』人数分を分け合えるので大勢で食べるのに向いている。私も一口味見させてもらう。温かい分うどんはよりしなやかでかすかな甘みも感じる小麦の香りの豊かさ。優しい食感だ。この温かいうどんで食べる釜ぶっかけもきっと満足するできであろう。

【うどん本陣 山田家DATA】
〒761-0121 香川県木田郡牟礼町牟礼3186
Tel:(087)845-6522
営業時間午前10時より午後8時
年中無休
メニュー
ぶっかけ270円
釜ぶっかけ530円
ざるぶっかけ530円
お土産うどん、冷凍うどん有り。
また各種うどん通販に対応している。

うどん本陣 山田家WEB
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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