うどん/関東・武蔵野うどん

母さんの優しさが伝わるうどん さわいち

さいたま市見沼区のうどん店。昼間の数時間の営業だが人気の行列店。女性達が作る最強のコシのうどんを食べよう。

執筆者:蓮見 壽


さわいち
女性スタッフしかいない店内。奥の製麺室で女性がうどん団子作りにせいを出している。
さわいちはさいたま市見沼区を通る第二産業道路沿いにある手打ちうどん店である。最寄り駅は東武野田線大和田駅かJR宇都宮線東大宮駅になる。JR土呂駅から歩いても同じような距離かもしれない。グリーンセンターという公園があり目を楽しませてくれる散歩コースになる。お腹を空かせて行こう。



鴨南うどん小盛
平日は11時から15時までしか営業しないがそのうどんは人気がある。
力強くコシのあるうどんは武蔵野うどん系のがっちりしたコシ。しかし表面はあめ色のしなやかなピカピカうどんでエッジも綺麗にででいる。少し太めだがそれがまた魅力的だ。
定番のもりうどん。噛み切れないほどの強さに驚く。(笑)



定番のざるうどん
創業は平成5年。店主の小澤さんと近所の主婦10人ほどで現在店を切盛りさせている。はじめられたきっかけは沢井さんのご主人がうどん店を始めたかったということ。そのご主人は現在もサラリーマンを続けられているという。お店がうまくいかない場合の安全策だと笑うが12年もお店を続けていればそれは冗談にしか聞えない。
うどんの作り方やメニューは小澤さんやご主人やスタッフの方たちでいろいろ検討しながら作るという。またお客さんからリクエストが有って実現したメニューも多いらしい。


小麦粉の選定


うどんは現在日清製粉の白椿で作られる。創業当初は地粉も含めていろいろな小麦粉を集めて味比べをしたそうだ。部屋にたくさん並んだ25キロ入りの小麦粉の袋は壮観だったという。その頃試作うどんを毎日食べさせられたスタッフの家族からはしばらくはうどんを食べたくないという悲鳴も聞こえてきたとか。



迫力のあわせ天盛
たどり着いたのは価格も高いが味のよい白椿だった。開店当初は単一メニューのアレンジで冷たいうどんとてんぷら数種類の組み合わせだった。スタッフ全員が飲食店の経験のない素人からの出発で難しいメニュー構成にできなかったためという。今は効率よく茹でたてうどんを出してくれるのはいうまでもない。
うどんの量は多いほうである。並で普通のお店の大盛程度はあろうか。参考のために食べ歩いた時に、よそのお店の盛の少なさが気になったからとか。「おいしいうどんをたくさん食べて欲しい」とのことで一人前300gの生めんをゆでる。出来上がりは500g近くになる。たっぷりと食べて欲しいというお母さんの愛情のような盛のよさである。私のような大食漢には大変嬉しい。
お土産うどん(350円)も一人前は300グラム以上有る。茹でれば普通に二人分は取れる。


人気メニュー



海老天重のランチセット
天重とうどんの組み合わせたランチセットが人気だ。天ぷらは大変軽く揚がっていてサクサク感が残る。これに自家製丼ツユをかけて天丼に仕上げる。海老天重は海老・キス・ししとうの天ぷらにざるうどんか、かけうどんが付く。これで1000円はお値打ちオススメ品。
いか天重900円、野菜天重800円とリーズナブルでお腹一杯のメニューとなる。ランチセットはご飯がなくなると終了。



しいたけ汁うどん
単品ではしいたけ汁750円が人気。きのこ汁に冷たいうどんをつけて食べる。温かいうどんでは鴨南うどん1050円や揚げ餅を使った力うどんがよい。


リクエスト


不思議なことだがこの店には肉汁うどんがない。有っても不思議ではないのだが・・・たずねてみると現在企画中でまだ意見がまとまらないようだ。さいたま市内にある他店のまねになるので何となく気後れしているという。そんなことは気にせずにぜひとも肉汁うどん肉きざみうどんをメニューに追加してもらいたい。
さわいちのうどんにはきっと抜群の相性だと確信する。


かわりうどん



ゴボウうどん
ゴボウうどんがオリジナル。はじめはゴボウ天うどんだと理解していたのだが話を聞いてみるとなんとゴボウを練りこんだうどんであった。
ゴボウをすりおろしてうどんに打ち込んである。ゴボウが小麦のふすまのように麺線に点在している。かみ締めるとかすかにゴボウの香りがする。お客さんの反応は人によって違うらしいが、限定品のため有ったら試してみるのも一興か。ほとんどのメニューをゴボウうどんで供することができる。


【さわいちDATA】

季節限定なべやきうどん1600円
2008年5月18日移転オープンしました新住所
埼玉県さいたま市見沼区大和田町2-1009-1
048-688-3888
営業時間
平日11時から午後15時
土曜日曜 11時から15時 
定休日  毎週月曜日 祭日の場合は営業

主なメニュー旧価格 (変更になっています2008/5/18 50円値上げ)
●冷もの
もり550円・ざる600円・しいたけ汁750円・なめこおろしざる 800円
山菜おろしざる800円・きのこおろしざる800円・とろろざる800円
かも汁1050円・野菜天ざる900円・いか天ざる1200円
合わせ(海老といかと野菜)天ざる1400円・海老天ざる1600円
●温もの
かけ550円・釜揚げ650円・わかめ700円・なめこ800円・山菜800円・
きのこ800円・やまかけ800円・ちから800円・かも南1050円
野菜天800円・いか天1000円・海老天1300円

●季節限定
冷やし五目うどん900円 (4月から9月)
なべやきうどん 1600円(10月から3月)

小もり100円引き
大盛150円増し
特大もり300円増し
重ね450円増し
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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