うどんにも表示がきっちり

秋田市のこむぎやさんは鈴木牧子さんが一人できりもりする製麺屋さん。話を聞けば一般家屋の中に製麺機を置いて注文に応じてうどんを作るという日々だ。1玉100円という価格も魅力だが話題の地粉ネバリゴシ100パーセントで作る秋田発の自家製麺を味わってみたい。



みずみずしいうどん

昨年途中から今まで使ってきたナンブコムギからネバリゴシという東北4県の推奨品種の小麦粉に原料を代えたとの連絡をいただいた。秋田といえば稲庭うどんが有名だがその秋田の切麺にも興味があった。鈴木さんは6年ほどこの自家製麺の仕事をされているそうだが、一般家庭なので看板もなく知る人の口コミやわずかに立ててある『うどん』の幟でだんだんとその存在が地元で知られるようになってきている。ネット通販にも取り組んでいるので全国各地からの注文も飛び込むという。自信に満ちたWEBサイトやうどんの説明書にも好感が持てる。


ネバリゴシのうどん適正


最近各地の農業試験場では小麦の新品種の開発育成に熱心だ。国産小麦に日が当たってきたということか。うどんブームやラーメンブーム、健康志向など国産小麦の注目度が上がりつつある。全国的に見ると徐々に小麦の生産量は近年増加の傾向を示している。良質の麺用小麦の開発が各地で盛んだ。
ネバリゴシは最近の国産小麦の目指す製麺に向いた小麦だ。低アミロース特性をもつ小麦でモチモチした食感を重視したうどんができる。東北地方の低温環境での育成に適した品種として注目されている。
うどんに適した特性を生かしたネバリゴシ100パーセントのうどんがこむぎやの自慢の生うどんだ。
1玉140グラム一人前で100円。小分けされて1玉ずつ丁寧に包装されている。見慣れたASWのうどんと見比べるとやや黒づんだ麺だが丁寧に40センチの長さに切られたうどんは扱いやすい。1玉あたり1.5リットル以上のお湯で茹でるように説明書の指示にしたがうのが美味しく食べるコツ。



3玉分を開けてみる

比較的短い麺線なので鍋の中での動きが良い。あまり急激に動き回らないように火加減を調整する。ゆっくりと回る程度でよいだろう。約10分ほどゆでて水洗い。冬の水洗いは手を切るように冷たいがこれがうどんを締めてくれる。みずみずしいエッジを持ったうどんに茹で上がる。真っ白というより多少グレーがかったピカピカのうどんとなる。



蓮見調理例 刻みうどん

温かいうどんは関西風のかけだしで食べてみる。風味の良い優しい食感は地粉うどんの特徴か。少し粘り気味のもちもち感がある。
圧巻は冷たいうどんであった。締めたうどんを蕎麦用の辛汁で食べる。いわゆる東京風の蕎麦屋のうどんの味を狙ってみたのだが・・・これが美味かった。小麦粉の甘さと風味がストレートに味わえる。100円の生うどんでこれは楽しめる。3玉たべてお腹は満腹。(笑)



蓮見調理例 釜揚げうどん

もう一つこのうどんを食べる時に欠かせないのが釜揚げうどんだ。茹で上がりをどんぶりに取って茹で湯を張る。溶け出た塩分で少し塩辛いお湯に張られたうどんは少しだけ表面が荒れているがこの荒れ具合が汁の絡みと独特の風味を生む。特に冬の寒い時には汁も温めて食べるとしみじみ美味い。締めないことでより優しい食感と麺の素性が良くわかる。ネバリゴシは色は少し黒いが美味い小麦粉だ。
注文は玉数で受けてもらえるので好きなだけ買うことが出来る。チルド郵パックで送ってもらえるので安心。なおうどんの賞味期間は冷蔵で製造日より10日。冷凍で1月の品質保持をうたっている。
親切なうどんの茹で方や食べ方のパンフレット付き。
気軽に楽しめる東北の地粉うどんだ。各地で地粉うどんやご当地うどんやご当地小麦がデビューしているから食べ比べてみるのも一興かと思う。



蓮見調理例 もりうどん

【こむぎやDATA】
秋田県秋田市桜ヶ丘3-11-4
電話:FAX 018-834-5743
営業時間午前10時から午後7時売り切れ御免
定休日月曜日・火曜日(注文は受付可能)
生うどん1玉100円。
発送はチルド郵パック 送料はこむきやのサイトでチェックできる。

こむぎやのサイト
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。