おだまき蒸し。苧環蒸し、小田巻き蒸しとも書きます。大阪船場あたりでよく食べられた高級料理だそうです。簡単に言ってしまうと、うどん入りの茶碗蒸しです。うどんの丼に半玉程度のうどんを入れて鶏卵をうどんだしで溶いた卵液を入れて蒸す料理です。
こう書いてしまうと非常に簡単なのですが、そもそも茶碗蒸しを作るのがどちらかといえば手間がかかります。すが入らないように蒸すの難しかったり卵液の濃さによって固まる状態が液に近かったり、玉子豆腐に近いような形になったりお好みにもよりますがその辺にそのお店のこだわりがあります。
ありあわせの材料で簡単に作れる方法を記します。
材料 2人前
鶏卵 Lサイズ1個
茹でうどん 1玉 200グラム程度
鶏 もも肉 100グラム
海老 数尾
かまぼこ 数片
たけのこ 水煮 数片
生シイタケ 2個
銀杏水煮 数個
みつば少々
うどんかけダシ 400cc
味醂 大匙1
本格的にこだわって作る場合は
ユリネ・焼きアナゴや鰻の蒲焼も入ります。
【手順】
●かけだしと卵をあわせます。かけだしが無いときは出汁をとるかインスタント出汁と淡口醤油、味醂でこしらえます。
卵は溶いて出汁は冷えてからあわせます。よく解きほぐして泡立てないようにします。できれば布か裏漉し器をつかって液を漉します。肌理の細かになでき上がりになります。
●うどんはほぐして軽く湯通ししておくとさっぱりします。
具を上に並べてゆっくりと卵液を注ぎます。
●蒸し器に蒸気が上がったら丼を入れてふたを閉めます。ふたの間に布巾を入れて水蒸気が落ちるのを防ぎます。布巾は燃えないようにふたの上にまとめます。初め5分は強火。その後は中火で15分から20分程度蒸します。
でき上がり前に軽く表面に味醂をたらします。そのときに三つ葉も添えましょう。今回は三つ葉が無かったのでほうれん草を添えてみました。
●完成したら柚子の皮を少し飾ると香りが良いです。
ちっと贅沢な気分になれる小田巻き蒸しは秋から冬の食卓を幸せにしてくれます。
蒸すのが面倒ならラップをして電子レンジでという手抜き技もあるようですができれば蒸してみたいものです。
25分じっと我慢は楽しいひと時です。