ラーメン/東京のラーメン

「残り続ける老舗の味」~喜楽(渋谷)~(2ページ目)

店主の高齢化と後継者問題で老舗が閉店を余儀なくされる中、まだまだ頑張っている店がある。しかも渋谷で行列もできている。

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

前のページではラーメンのパーツしか見せなかったが、これがその全貌だ!

▲喜楽の「中華麺」(基本メニュー)600円


百軒店・道頓堀劇場・喜楽

喜楽
▲看板、というかプレート
創業は昭和28年頃。もう半世紀以上にもなる十分過ぎるほどの“老舗”である。しかも、いまだに行列を作っているからたいしたもんだ。昔は大衆食堂的はいい意味でさびれた雰囲気のあるお店だったが、立て替えにより、そうした風情はなくなった。

「喜楽」のある場所は渋谷の「百軒店(ひゃっけんだな)」というところにある。大昔はショッピングセンターの先駆けだったらしいが、今はラブホテル街の入り口でもある。そして、「喜楽」のほぼ向かいにあるのが道頓堀劇場である。なぜ、道玄坂でそういう屋号なのかというと、看板業者が「道玄坂」と「道頓堀」を間違えた、という説もある。(『ウィキペディア(Wikipedia)』より)この劇場の前座を務めていて巣立っていったのがコント赤信号(渡辺正行・小宮孝泰・ラサール石井)である。人気になった踊り子さんとしては清水ひとみ、影山莉菜、美加マドカなどがいる。3人とも顔が浮かんでしまうのがいやはやなんとも・・・。

私が初めて「喜楽」に行ったのはおそらく20歳前後である。そんな私にこの劇場は眩しすぎた。もしかしたら何度も「喜楽」に通ったのは、味に惚れたのではなく、この劇場の前を通りたかっただけなのかもしれない。でも、今ではちゃんと「喜楽」の味が好きで食べに行ってる。そんな懐かしくも甘酸っぱいような思いもあるお薦めの一軒なのだ。


<店データ>
■中華麺店 喜楽
所在地:渋谷区道玄坂2-17-6  
電話: 03-3461-2032
営業時間:11:30-20:30
定休日:水曜
地図:Yahoo!地図情報

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