フレンチ/フレンチ関連情報

フードフランス・ビストロ始まる!!(2ページ目)

フランスの「今」のビストロ食文化を伝えるフードフランスが6月10日から始まります。ビストロ親善大使に任命されたのは狐野扶実子さん。6月10日から始まります。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

ビストロとは何か?

アクセスがよく、気軽に料理とワインが楽しめるレストランを言う。レストランなので、いくら気軽だと言ってもきちんと予約することが求められる。ビストロと言ってもさまざまなスタイルがある。小奇麗な内装のところもあればシックなインテリア、または本場パリのビストロを再現したようなところまで多岐に亘るし、料理もモダンなものからガッツリとした郷土料理までこれまた幅広い。それだけ選ぶ側としては目的に応じてどこで何を食べようかな、と選ぶ楽しさが拡がっていく。
ビストロ
連日2回転のビストロも珍しくない

ご主人がシェフでマダムと二人三脚で営業すると小さいレストランもあれば、会社組織で多店舗展開するところ、オーナーがいて有能なシェフを雇い、名声を築くところもある。ビストロはそのスタイルすべてにおいて多様なのである。

親善大使を務める狐野さんとの話は実に楽しい時間だった。練馬で生まれ育った彼女は大叔父様がたいへんな酒豪だったようで、食事は子供向けにアレンジされたものではなく、大人が酒のつまみになるような、例えば紫蘇の実の天ぷらとか、そいうったものを食べて育ったと聞いた。パリのコルドンブルーを主席で卒業し、スタージュで入ったアルページュではなんと3年でスーシェフ、つまりシェフの右腕となるほどの実力を発揮。その後VIP相手の出張料理人として名声を得て、現在は日本を拠点に世界を相手に「食」をテーマに活動している。ところがこれまでの実績が想像できないような「透明感」漂わす狐野さんはフードフランスの舞台となるブノワについてはこう話す。

「以前のレストランの時と比べて、いい意味でビストロのサービスになったかなと。例えば以前は一つひとつパンを焼いていたけれども、今のスタイルは大きなパンを切り分けて適宜サービスするスタイルになったことはその表れかしら。
レセプション
グループアランデュカス日本代表のルノー氏。実に日本語が堪能だ。

確かにブノワは以前のブノワではない。いい感じに時を刻んだ内装はちょっと上のビストロを空気を醸成しているが、料理はフランスの郷土料理、つまりシェフのダヴィッドが子供のころに食べていた料理が現代風にアレンジされてサービスされるスタイルだ。価格も抑えられ、夜景と青山のロケーションを考えてもお値打ちなゾーンに落とし込まれている。雰囲気と料理にややギャップを感じることもあるが、ブノワはおつまみとワインだけでも楽しめる、使い勝手のいいビストロであることは間違いない。
ブノワ
ブノワの雰囲気はかなりフランスに近いか

今後のビストロの方向性については、「高い安いといった縦の変化ではなく、横にどんどん拡がって行くだろう」と話す。これはフランス料理がもっともっと日常的になっていくことと解釈したのだが、かと言ってブラッスリーというもっとカジュアルなスタイルが広がっていくか?という問いには懐疑的だったことは意外だ。

例えばブラッスリーで「舌平目のムニエル」を注文したとしたら、原価を考えるとそれだけで30ユーロくらいになってしまう。とすると、ブラッスリーでがっつり食事をするとなると2人で100ユーロは超えてしまうわけだ。そうなると最早ブラッスリーで支払うべき金額の領域ではなくなってしまう。
エールフランス
多くの協賛企業のバックアップが得られたこともこのイベントの意義が認められたからこそ

フランスの家庭料理の話の中では「フランス人の家庭では、例えば大きなオーブンや鍋で鶏のローストをよく焼きますよね、これを家族みんなで切り分けて食べることがとても多いのよ。」同じようなことが日本でもある。鍋がそうだ。私の育った北海道だとジンギスカン鍋がそうだ。一つの鍋のまわりに家族が集り、家族みんなで肉や野菜を焼き、食事を楽しむ。デュカス氏やガニエール氏、そしてジャックボリーさんも子供のころの食の記憶には必ずと言っていいほどお祖母ちゃんの焼いてくれたプーレ・ロティ(鶏のロースト)が懐かしいと話す。

さて、フードフランス・ビストロのトップバッターはパリは2区にあるオ・リヨネ。1890年創業当時の面影を残す外観とリヨンの郷土料理が特徴だ。オーナーはこれまでずっとフードフランスを引っ張ってきたアラン・デュカス本人。さて、まずは総大将がどんな料理、そしてエスプリを運んでくるか実に楽しみ。
シャンパーニュ
スタートはシャンパーニュから始めたい

さらに9月9日から開催される第2回目よりクッキングレッスンも行われるようだ。フランスビストロ料理の今を自分のものにするチャンスかも知れない。

今回のフードフランスビストロ、なかなか面白そうではないか。

フードフランス@ブノワ(青山)
予約電話:03-6419-4181
東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山10F
地図
開催期間:2010年6月10日(木)~6月15日(火)
営業時間
ランチ 11:30~14:30(LO)3600円/4800円/6000円(税サ込)
ディナー17:30~21:30(LO)6000円/7200円/8400円(税サ込)
詳細はこちら

フードフランスの公式ホームページはこちら

フレンチガイドのメルマガ購読はこちらからお願いいたします。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます