代田橋

思い出すと、この場所はかつてリサイクルショップだったような気がする。久しぶりに自転車で出掛けた時に見つけたこの小さなビストロは交通量の豊富な環七に面しており、お世辞にも気張って向かう場所ではない。しかし黄色い壁とシンプルなエクステリアは雑然としたこの一帯にあって、ここだけちょっと違うかも、と思えるのだがら不思議だ。
店名
日仏融合と言葉が新鮮だ
小さな看板には「日仏融合料理」とある。和風フレンチではなく、日仏融合というところにホンモノであることをさり気なく感じさせる。ちょっと待てよ、これって5月に神戸で食事をしたマツシマの松島シェフの師匠の店ではないか。休日のお昼の偶然に少しだけ心が躍り、ドアを押した。

シンプルだが、安っぽさのない不思議な空間。お金をかけずにそれなりの雰囲気を出すのは難しいが、そこは見事にクリアしている。カウンターがあってその先がキッチンになっている。しかし、レストランのように業務用の厨房機材に囲まれたものではなく、とても質素な、ごく普通の家庭の少し大きめのキッチンという雰囲気だ。

店に入ったときから漂うとてもいい香りに反応し、身体の中のいろんな細胞が動き始める。レストランならば美味しそうな香りがするのは当たり前かも知れないが、ここのはどうもいつもと違う。化学調味料や脂質物がほとんど使われていないような調理途中のピュアな香りなのだ。
外観
黄色い壁が目印だ
メニューは昼も夜も同じ内容と価格。素材はともかく、フランス料理の技法と日本の調味料をうまく使い、安っぽいなんちゃって創作料理系とは一線を画すものとみた。