同一銘柄ラインナップの味わいの違いも感じたい |
最後までシャンパーニュを
シャンパーニュはプレステージのグラン・シエクル。枯れた味わいと言うより力強さがあり、それはソースと重なり、舌を伝い、喉に吸い込まれる。現代風のフランス料理とシャンパーニュ。赤ワインが出てこなくともここまで楽しめることに気がついたのはここ最近のこと。4~6人くらい集まれば、NV、ロゼ、プレステージなど異なるシャンパーニュを登場させるアイデアは料理をより楽しむアイデアかも知れない。
オレンジのインパクトが思いのほか印象的なデザート |
さて、そうこうしているうちにデザートに時間だ。オレンジのクルスティヤン(パリッとした生地で包まれたもの)とミントが入ったオレンジのクーリ。ダイニングがぱっと明るくなるそのデザートは爽やかさを飛び越えた心地よさを運び込む。小さなプティフールもアミューズと同じ味わいが気持ちよく独立しており、最後まで退屈と言う言葉を感じさせないものだ。
シャンパーニュはまだ生きている。イチゴとシャンパーニュの相性は何にも代えることができない。ここまでくるとコーヒーは要らない。
4つの小さな一口菓子 |
ご多聞に漏れずアンブローシアからの眺めはなかなかだ。そしてそれ以上に心地よいフレンドリーなサービスがつく。新宿には気軽なビストロはそこそこあるが、ハレの日に相応しいレストランはホテルの中に多いという特徴がある。
センチュリーハイアットにあるトロワグロはミシュラン東京の星を獲得したが、次はアンブローシアの番。フランスで星を取ったところばかりでは実につまらないではないか。佐藤シェフの活躍には個人的にも期待したいところだ。
■アンブローシア(京王プラザホテル)
Lunch 11:30~15:00(L.O. 14:30)
Dinner 17:00~22:30(L.O. 22:00)
TEL:03-3344-0111 レストラン予約まで
今回の料理は5月6日まで渋谷は東急Bunkamuraザ・ミュージアムにおいて開催されている「ルノワール+ルノワール展」開催記念の特別メニュー。開催期間に合わせて5月6日までランチ、ディナー問わず楽しむことができる。(10,500円税込 別途サ10%)