フレンチ/東京のレストラン

【移転】サラマンジェ(虎ノ門)(6ページ目)

【銀座に移転しました】オヤジによるオヤジのためのオヤジのフレンチ。ここを知らずしてフランス郷土料理は絶対に語れない。サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ、唯一無比とはこのことだ。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

フランス料理
とにかくお値打ちのワインがたくさん

ワインリスト見て驚くなかれ

ボルドーの名醸ワインもブルゴーニュのマニアックなワインも驚くべき値段で捌かれようとしている。ちなみに昨夜は名手アラン・パレのサン・ジョセフ(6500円)。グランヴァンになればなるほどCPは高くなるのは言うまでもない。時折、?というワインもあるがそこは空気を読んでスルーして欲しい。ソムリエがいるわけではないので、自ら選ぶ楽しさがあると同時にわからない時には、全部お任せが気持ちよくなるポイントかも知れない。


パイナップルのローストを楽しみに別腹を用意するのは高い次元での楽しさかも知れない。いつでもあるわけではないので予約時に確認すべきデザート。これもどうってことのないフルーツなのだが、意外なほどの味わいの深さにきっと病み付きになるに違いない。

フランス料理
一度食べたら病みつきになること間違いなし
カウンターの中にはシェフとタケ氏の二人だけ。満席になると殺気立つ風を感じるが、それも含めてサラマンジェの魅力。だって、ここは万人ウケなんか絶対にしない、食いしん坊&大食い野郎の聖地だもの。そうだ、ここは聖地なんだ!

サービス?必要最低限を完璧にしてくれる。オーダー時のオシボリ。トイレにもちゃんとオシボリ。クロスもあるし、ナプキンも安っぽい紙ではない。それでいてサービス料はない。パンとアミューズでお一人400円のみ。そのオリーブもなかなかの美味。小さなところにも気が効いているのである。

フランス料理
デザートも出来合いモノではない
私はシェフのことを良く知らない。横浜のホテルに勤めていたということぐらいしか知らない。ただ言えるのは、フランスの郷土料理の本質を非常に熟知しているということだ。そして見ていないようでいろんなものをよく見ており、サービスの本質もよく理解しているように思える。

シェフの師匠がフランス料理の世界からスライドし、松陰神社前で焼鳥屋「TO-四季(としき)」を営んでいる。コックコートを脱げない師匠は「そうですか、あいつもそんなに旨い料理を作るようになりましたか」と微笑む。血気盛んだった若い頃に見事に手綱を引いた師匠あってのサラマンジェ。かどうかはわからないが、フレンチであれ焼鳥であれ、明らかに二人とも妥協のない必殺仕事人だ。

シェフが自らの言葉で書いているブログを、遡って読んでいただくとこのガイド記事の薀蓄などどうでもよくなるほど、思いが伝わるはず。

シェフの名は脇坂 尚。

写真以上にナイスオヤジである。

イチゴ
ふわっとした優しさに包まれるイチゴのデザート
サラマンジェ
東京都港区虎ノ門1-11-5森谷ビルB1F
03-6903-6730
営業時間:17:00~23:00(LO)
月休
地図
アラカルトのみ、900円~。
サービス料なし。
クレジットカード可。
アミューズとパンで一人400円のチャージ。
一皿の量が多いのでオーダー時に相談したほうがよい。
お一人様客も歓迎されているようだ。
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