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これぞ、The Frenchか |
ブッフ・ブルギニオン
これは牛肉の赤ワイン煮込み。私は昔から何故かこの料理が苦手だ。「おまえさー、フレンチ好きで、これ嫌いなんて言ったら笑われるぜ~」とよく言われたものだ。ということで、これまで逃げてきたメニューなのだが、ここでは気合で乗り切らないといけない。というか、サラマンジェの煮込みなら何かが違うかもしれないという予感はある。ご覧の通り真っ黒な肉の塊。ソースも妥協なき濃さなのだが、下に引かれたピューレがほのかに味わいのバランスを取る。すっぱくなく、苦くなく、優しい味わいなのである。これならイケル!と無事完食。(パリ・ヒラマツのも美味しかったが。。。)
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どの料理も香りがはっきりしているのが特徴か |
ウナギの赤ワイン煮込み、これもイケル。日本だとウナギは蒲焼か白焼きだが、フランスではやっぱり赤ワイン煮込。やわらかな食感とほんのりとした甘みにベーコンの香ばしさが加わる。日本ではなかなかお目にかかれない料理かも知れない。なんとなくご飯が食べたくなるが、そこは我慢我慢。
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白ワインと共に豪快にがっつきたい料理だ |
シュークルート。これはよく聞く料理ではないだろうか。アルザス地方の郷土料理だが、サラマンジェでは豪快さに加え、なんとなく上品さも漂う仕上げだ。塩味の効いた煮込み料理だが写真の通り豚バラ肉への火入れも美しい。塩味のスープは肉の味が溶け込み、残すのももったいない。
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食べてみると違いがわかるはずだ |
何気ない羊の背肉ロースト。軽くスモークかけた肉厚なスティックは、これも何か違う。大きく違う。脂の乗りは激しいがその分ソースはシンプルだ。スモーキーな香りが羊特有のミルキーな味わいと一体となる。どうしたらこんな香り、味わいになるのだろう。。。羊のローストシンプルゆえに差別化させづらい料理ではあるが、ここはスモーキーな香りと脂っこさ、そしてシンプルなソースを絡めて一つ上の次元の世界に連れて行ってくれるようだ。
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余りにもフランスチックなビストロ料理 |
牛はらみ肉のソテーエシャロットソース。微妙にマスタードを効かせたソースは柔らかなハラミ肉を豪快に包み込む。何も考えずにひたすらナイフを動かし、フォークを突き刺すのみ。食欲は段々と満たされるのと平行して言いようのない満足感に押し倒されそうになる。