フレンチ/東京のレストラン

ポール・ボキューズ ミュゼ(六本木)(3ページ目)

国立新美術館内に忽然と聳え立つポール・ボキューズの偉大なるブラッスリー。伝統的フランス郷土料理と平松氏のビジネス感覚が新しいレストランのスタイルを創造しています。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

ホールスタッフ
カジュアルながらきびきびとしたサービスが心地良い

伝統的リヨンの郷土料理を

ブラッスリーと名がつくとおり、料理はカジュアルなスタイルだ。しかし、白身魚のクネル(フランス風蒲鉾)など伝統的なリヨンの郷土料理が並び、選びがいのあるメニュー構成になっている。六本木というロケーションと三ツ星料理人でありMOF(フランス国家最優秀料理人)でもあるフランスの宝、ポール・ボキューズ氏の料理がこの価格ならば絶対的にお値打ちと見るべきかも知れない。前菜はアラカルトで800円から1800円、魚、肉料理は2800円前後、デザートは1000円前後で楽しめる。ワインはボトル4000円から。カラフもあるがボトルの価格帯は5000円前後。支配人の萩原氏はメニューに合わせたワインを厳選したと語るとおり、絞り込まれたバラエティさともいうべきワインリストに仕上がっている。

サラダ
サラダリヨネーズ
前菜に選んだサラダリヨネーズは半熟卵やベーコン、レバーが入ったボリューム感のあるもの。欲を言えば砂肝やトリップを混ぜ込んで欲しかったところだ。


タルタル
これぞフランスの伝統料理
メインはタルタルステーキを。なかなか日本では食べる機会のないメニューだが、フランスではごく一般的な料理。表面を軽く焼いたスタイルと、そのまま生で食べるスタイルと選ぶことができる。いや、これが実に旨い。ビネガーの中に微妙にハーブを利かせ、オリーブオイルの香りで包み込まれた生牛肉の食感。そこにブルゴーニュのワインを絡ませるとあっという間に味覚の桃源郷に到達する。


デザート
昔ながらのゴーフル”グランメール”
食事にお付き合いいただいたオールアバウト女性のためのグルメ情報ガイド、河野優美さんは栗かぼちゃの温かいスープと牛頬肉の赤ワイン煮込みをオーダー。料理の感想等などは後日UPされる河野さんのレポートを待ちたい。
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