15年前の味覚が蘇る |
驚きの鹿肉ハンバーグ
客は私達のみ。メニューを見ると高額なステーキが消え、何故かラーメンが(笑)。やや複雑な表情になりつつもスープとサラダと鹿のハンバーグをオーダーする。といっても想定外の客だったようで、それしかなかったのだ。
スープは15年前と同じ味わいが深く、ほっとできるものだった。600円の平凡な料理。でも他ではなかなか見ることはない不思議なスープ。卵とトマトとクリームが重なり合い、気が付くと小さなココットはあっと言う間にカラだ。
単なるドレッシングと侮ってはいけない |
鹿のハンバーグは味わい深いものだった。癖のない鹿肉で時期的に脂分がないはずなのが、見事なほど玉葱と繋がっている。そのバランスと食感はなるほどお見事。
「どうですか、いいでしょう、鹿のハンバーグ!!」とジョッキ抱えて現れたシェフは隣のテーブルで待つ友人達とぐいぐいとビールを飲み始めた。「本州の鹿は蝦夷鹿と違って脂身が少ないので、こうしてハンバーグにするとき
これも純然たるジビエ料理だ |
いつしかあたりは15年前と同じように音のない夕闇に包まれていた。
■ボア
山梨県南都留郡富士河口湖町(西湖地区)西湖2169-1
TEL 0555-82-2839
アクセス 国道139号線風穴から西湖方面へ。西湖周回道路南岸。
期間 11:00~21:00
月休(祝日の場合は、その翌日)夏期は無休
さらに今回はおまけで河口湖の街中にある究極のイタリアンをご紹介!!