クリスマス
シックで落ち着いたインテリアだ

青山にパリの風を

さて、パリは凱旋門近くバルザック通りにある三ツ星グランメゾン、ピエール・ガニェールがいよいよ日本にやってくる。青山に開店するのは2005年11月29日(火)。開店前は備品の陳列、キッチンでの様々なオペレーションテストが行われる。パリからスーシェフも来ていて、気合の入りようは並々ならぬものがあった。開店前のレストランには研ぎ澄まされた空気が流れている。

キッチンやダイニングの様子を見る限り、不思議と和気あいあいとした感じ。これはきっと日本側の代表者である中川氏の影響が大きいように思える。大手商社で腕を振るった彼はレストランプロデューサーとしてピエール・ガニェールを口説き落とし、ついに日本へ連れてくることになった訳だ。会社というより個人の力で動いたガニェール氏もよほどの覚悟が合ったに違いない。

開店に向けたレセプションについては以前の記事に書いたとおりだが、11月25日夕刻に突然ピエール・ガニェール氏個人と単独インタビューを行うことになった。今年になって会った世界的なシェフはシャニーのジャック・ラムロワーズに始まり、三ツ星シェフになったばかりのレジス・マルコン、大御所ポール・ボキューズ、恵比寿のシャトーで激を飛ばすジョエル・ロブション、世界的な美食プロデューサーであるアラン・デュカス、そして「厨房のピカソ」と言われる今回のピエール・ガニェール。フレンチガイドを続けてきて本当によかったとしか言いようがない。

ピエール・ガニェールにインタビューするにあたっては料理よりも人間性に絞ったことを聞いてみようと思い、短時間ではあったが様々な情報を集めた。かつて人事部で一日中面接をしていたときを思い出し、突っ込んで突っ込んでいろいろと聞いてやるぞ、と気合は入れていったものの、実際は終始和やかに話が進んだあっという間の90分だった。

青山
モダンなタイル張りのカウンターはウエイティングバーとして
彼は一見、芸術家風に見えるし、料理も限りなく計算されつくした美しさに特徴がある。よって「気難しいひと」に見られることが多い。実際私もそう思っていた。ところが彼は早口でスピード感を感じるほどテンポ良く示唆に富んだ言葉を繰り出す方であった。まるで皿を彩るように言葉も美しく、結果私は彼の魅力にどんどん入り込んでいくことになった。「イメージとのギャップは大きな問題だ。」そう語る彼の表情は静かな情熱を感じさせるものだ。

4階のメインダイニングのほか個室が2つ、天気よければテラス席もあり(雨が降ると使えないので予約は取らない)シックで気品あるインテリアと融合し、落ち着いた雰囲気を醸し出す。これは女性を引き立たせるための最高のインテリアではないか!!というのが素直な感想。(ただし香水は厳禁である)角の少ない丸みを帯びたダイニングの正面には小さなウインドウがあり、キッチンの中も微妙に垣間見ることができる。これもインテリアの一つ。パリのモダンな風が流れてくるようだ。

さて、肝心のインタビューに移ろう。