シャニーと言えばラムロワーズの町 |
ラムロワーズへ
初めて訪れたのは99年夏のことだ。近くに宿を取り空腹感万全の状態でラムロワーズへ。バーに案内された時からデザートが終わって夜も深まったその時まで、一人で食事をしながら実に幸せな時間だったことが鮮烈な印象となって未だ脳裏に焼き付いている。翌年も出掛けた時はホテルに宿泊、02年はジャック・ラムロワーズが来日した時のガラディナーと続く。(その時の料理はいまひとつだったが)さて、ホテルの玄関のドアが開いたところから至福の時間のベルが鳴る。まずはバーでシャンパーニュとおつまみを。以前は黒いソファーだったが今回はベージュ。カウンターでシャンパーニュを注ぐスタッフも注文を取りに来るメートルドテルも5年前と一緒だ(あっ、同じ人だっ!!って思ってしまう)。彼は90年にラムロワーズに来たと言う。どっしりとした体格でありながら人懐っこい笑顔はとても印象的。
まずはウエイティングバーで寛ぎたい |
ダイニングは玄関右のメインダイニングへ。4つのフロアにそれぞれ顔があり、広々としたダイニングではなく適度な大きさの個室のような印象がプライベートな心地よさを演出している。それも限りなく自然体で。
レアでオーダーした鹿のヒレ肉のローストは滋味深く、ソースに絡めると幾重に味わいが広がり、ニュイサンジョルジュのワインも後味の余韻を果てしなく続ける第二のソースに形を換える。
ああ、なんという時間なのだろうか。
エスカルゴのラビオリ包み |
圧巻はデセール。最初のデセールはオレンジが添えられたショコラボート、次はメインデザートのパッションフルーツのスフレ、ジュース添え。次はオレンジピール、ショコラ、ゼリーなどこれでもか!!と続く。一体どこまで糖分を取らせようというのか。
パッションフルーツのジュースが見事なアクセントになっていて飽きることがない |
ラムロワーズは長年3つ星を守ってきたが、今年のミシュランでは2つ星に格下げ。確かにホスピタリティに溢れていても斬新な料理は少ないかも知れない。でも私はそんなことに関係なくいくらでも星をあげたい。万が一星がなくなっても私のホスピタリティの原風景はシャニーのラムロワーズにある。ラムロワーズに行くために僕はフランスにまた来たい。
Ravioli d’escargots de Buurgogne a la vapeur 26e
Filet de chevreuil sause poivrade baies d’airelles 50e
Souffle chaud fruits de la passion 15e
1/2 Nuits Saint-Georges les Murgers 1999
Domaine Bertagna 55e
1/2 Badoit 5e
Café 5e
合計 156e
シェフからサービスされたコンソメ |
続く