ル・モンラシエ
シェフはラムロワーズのスーシェフを勤めた方と聞く |
何と言っても圧巻は世界最高の白ワイン、ル・モンラシエの畑だ。官能的で力強く、時間と共に多彩な変化球のように味わいが深化する。その魔法にかかってしまった私はその畑の土を触り、匂いを嗅ぎ、小石や枝を広いバッグに詰め込んだ。
土は思いのほかあたたかい |
ピュリニイの村に入るとすぐ左手はエティエンヌ・ソゼのドメーヌだ。相続問題で多くの畑を手放してしまったようだが、その腕は飛びぬけてすごいものがある。ほどなく広場に出て、さて、何処に泊まろうかと考えあぐねているとシャンブル・ドットの看板が目に入り、ちょうど門の前から出てきた伯父さんが予約客と勘違いしたのか、「中にマダムがいるよ!!」とのこと。
中二階にある玄関までは小さな階段が両側にあり、直感的に「これはいいぞ!!」
カメラを向けると固まってしまったマダム |
可愛いマダム
英語は話せないものの、とても気さくなマダムが「はいはい、いい部屋がいているよ、はい、ここ!!」と通されたところは8畳ほどのベッドルームと広々としたシャワーブースを備えたパウダールームがある居心地の良い部屋。これで朝食付きで40ユーロだからたまらない。なんといっても普通のお家なのだから、旅気分満喫である。私はマダムに頼んで近くの一つ星レストラン、ル・モンラシエを予約してもらう。55ユーロのメニューもできてとてもリーズナブルになったのよ、とフランス語で賑やかに話し掛けてくる。メニューもすべてダイニングに揃っていたので、ここに泊まる方を紹介しているのだろう。
一つひとつが絵になる畑の標識 |