ドメーヌ・シモン・ビーズの玄関 |
2月10日ブルゴーニュへ
ブルゴーニュの入口ディジョンまではパリ・リヨン駅からTGVで1時間半だ。リヨン駅は南に向かう列車が出るところでとても賑やかで華やかな雰囲気。加速するTGVの車窓から見えるのは果てしなく続くなだらかな緑の丘世界。時折小さな林が現れるが、またすぐ一面の緑の平面が現れる。そしてそれは果てしなく続く。ディジョンまでの車窓は眺めているとだんだん心地良い眠気に包まれる。
夏は賑わう公園も冬は静けさに包まれる |
夏場はゲームに興じる公園も冬はちょっと寂しげ。とぼとぼと歩きながらちょうどお昼時、12時半頃にドメーヌ・シモン・ビーズに到着。00年夏以来だ。当時より倉庫スペースが大きくなっており、庭も綺麗に整備されていた。ちささんは8年前に日本人で初めてブルゴーニュに嫁いだ元外資系銀行員。知的で明るい素敵な方だ。さまざまなメディアに取り上げられ、このあたりでは有名人の一人。
小窓から見えるガーデンも素敵だ |
彼女が用意してくれたのが、
チキンのローストとレンズ豆のソテー マスタード添え
チーズ
ワインは、
アロース・コルトン 2002
ブルゴーニュ・ルージュ 2003
ビネガーと胡麻油の香りがたまらない |
前菜の「ポワロー葱のみじん切り」が非常に美味しくてどんどんお代わり。醤ごま油を効かせた繊細なアクセントが食欲をそそり、ワインもどんどん進む進む。オリエンタルな一皿だなあ、と思いつつまたワインをお代わり!!
香ばしさ溢れるメインディッシュ |
ちなみに彼女は日本では料理はほとんどやらなかったとのこと。しかし、そうとは思えないところがちささんの非凡なところか。
開放感溢れるモダンなご自宅の壁には書の作品が飾られている。額に入らないので空白部分をカットしなくてはならなかったのだが、間違って墨絵部分を切り取られてしまったとのこと。ちょっとした笑い話だが、切り取ったフランス人は高価な芸術作品とは理解していなかったに違いない。
地下セラーに眠るワインボトル。 |
日本のみならず多くの訪問者が訪れるが、その対応にあたるのがちささんだ。週に3日程度はかかりっきりになるという。私など、ただワインが好きだと言うだけで2度も訪問させていただいたが、今回もスケジュールが立混んでいる中で食事をご馳走になり、本当に感謝感激。
いただいたラベルの貼っていないサヴィニイのワインはまだ開けてないが、早く飲まないといけない。ワインは飲んでこそ価値が出るもの。きっとサヴィニイの優しい香りがほんのりと詰まっているに違いない。