食い倒れの街

大阪
心地良い雑然さが不思議な居心地の良さに
大阪と言えば食い倒れの街。誰が言い始めたかわからないが難波の辺りに出掛けると、賑やかな飲食店に囲まれ気分的にも食い倒れたくなるような気になるのだから不思議だ。戎橋が通称ひっかけ橋と言われているのを聞いて、何かおおらかな健全性を感じたものだ。

フランスにも食い倒れの街があるらしいことはオールアバウトのフランスガイドの記事から知った。先日リヨンに行ったときにはリヨン特有のビストロ「ブション(家族経営の小さな居酒屋)」、庶民的なマルシェ、リヨン郊外に佇むおびただしいほどの星付レストラン、そしてローヌのワイン等など食文化の歴史を継承する風土に心ときめかずにはいられなかったことを思い出す。

話し変わってこれまで大阪に来たときはリッツの中にある「ラ・ヴェ」、心斎橋にあった「ブレ・ド・ブレ」同じく「オー・プティ・コントワー」で食事をしたが後者2店は移転。「オー・プティ・コントワー」は移転して間もない頃に出掛けたがどうも今ひとつピンと来なかったことを覚えている。今はどうなのだろうか。移転前の小さなお店で、カウンター越しに元気のいいシェフが豪快な料理を作っていたことを今も思い出す。ブレ・ド・ブレも同じ。寡黙な料理人がすぐそこで料理を作っていて、ライブ感一杯なのに何故か楽しめないビストロ。料理はエッジの効いたビストロ料理だったのに。あ、蛇足ですが東京でも楽しめないカウンターフレンチがあった。ル・ゴロワ@青山。料理は抜群に旨いのに何度行っても楽しい気持ちにならない。

(話が脱線してしまった!!)

大阪
パテは味わい深い見事な出来栄え
さてここ大阪、その引っかけ橋からは見えるネオンの風景は見事だ。歓楽街はこうでなくちゃいけない。東京よりも派手さ、明るさ、そして濃い雰囲気は大阪の方が少し上手なような気もしないではない。そのひっかけ橋周辺は昼夜問わず多くの人が行き交い、まさに浪速のセントラルスポットだ。

さて、久しぶりに大阪に来たのだからどこかでフレンチでも!と思って辿りついたのが今回のモーベ・ギャルソン。12時半頃レストランに入ったのだが、なんと客は誰もいない。雨のせいなのかと思いきや13時過ぎから段々と半分くらいの席が埋まっていく。なんかフランスみたいじゃないか。道頓堀川が見える席に座るとグリコのネオンが視界に入る。やっぱこれが大阪だ!さしづめ東京の盛り場だと歌舞伎町はコマ劇場が見えるあたりだろうか。