フレンチ/東京のレストラン

【閉店】オ・デリス・ド・本郷(2ページ目)

1Fがカフェ&ブラッスリー、2Fがレストラン、3Fがテラス席&シェフズテーブルというユニークなレストラン。この写真もちょっとパリっぽくないですか?

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

アミューズ
食欲をソソル完璧なアミューズだったのだが。。。

魅力的なビストロメニュー

このようなスタイルのレストランは個人的にはとても好き。フレンチを日常にもっともっと溶け込ませるには誰もが目に付く、わかりやすい場所にあることが必須。路面にほぼ面した形でカウンターを設けたのも使い勝手の良さを増長するものかも知れない。

2階のレストランにおいてはランチ、ディナー共にアミューズから始まり、最後はプティフールまできちんとサービスされる。ゲストにゆっくりとした時間を過ごすための気遣いと受け止めたい。駅から近いこともありゲストも安心して食後の余韻に浸れるだろう。

シェフの西村和浩氏は代官山のロジェ・ベルジェ、南青山のレ・クリスリーヌを経て渡仏。帰国後恵比寿にあったタイユバン・ロビュションで研鑽を積み、この本郷の地に自らがオーナーシェフとして腕を振るうに至る。

特に1階のビストロメニューは魅力的だ。バスク地方の郷土料理であるピペラード、ハチノスのリヨン風、マグロほほ肉のグリエ 仔ウサギのテリーヌなど10種類以上のオードブルが並ぶ。

それに比べてというとなんだが2階のレストランについてはメインディッシュに一工夫欲しいところ。たまたまだったのか仔ウサギのもも肉マスタード風味は肉質の緩さ、ロースト加減の弱さが気になる料理だったのはとても残念。若鶏のローストも何故か同じで全体的に緩さが目立つ。

デザート
デザートはシンプルながらしっかり満足
それはたまたまだったのか、または、ひょっとしてシェフはまだ本当の実力をだしていない、または出し切れていないのか?たかが肉のロースト、されどメインディッシュ。開店してまだ1年足らずということもあり、まだまだウォーミングアップ中なのか。多くの種類のビストロメニューときちんとコースでサービスするグランドメニューとの共存は可能なのか?等々、聞きたいことがたくさん出てきてしまっている。

アミューズのキッシュは抜群に旨かったのだが。。。

気を取り直してワインについて書いておこう。メオ・カミュゼやフォンテーヌ・ガニャールなどオンリストしているところから拝察すると浜田山は伊勢屋商店のワインラインナップ。ブルゴーニュの希少な生産者に強い酒屋だ。そのワインリストは価格帯別に表記され、選ぶのもきっと楽しいはず。決してマニアックなものだけではないので安心だ。

淡々と書いてきたがワンストップショッピングでフレンチの楽しさを感じるレストランは貴重。ブラッスリーでビールを飲みながら前菜をいただき、2階でメインディッシュと赤ワインを。3階のテラス席でデザートと紅茶を。こんな使い方、できるのかしら?と思いながら席を立った。

ホームページ運用は外部委託されていと聞いたが、とてもわかりやすく親切なサイトだと思う。

オ・デリス・ド・本郷
文京区本郷2-40-15 1~3F
TEL: 03-3813-1961

地下鉄丸の内線 本郷三丁目駅 2番出口すぐ
都営大江戸線 本郷三丁目駅 3番出口

1F [カフェ&バー] 年中無休
月~金:7:30~23:00 (ラストオーダー:22:00)
土日祝:11:30~23:30 (ラストオーダー:22:00)
2F [レストラン] 水曜定休
ランチ:11:30~15:00 (ラストオーダー:13:30)
ディナー:18:00~24:00 (ラストオーダー:21:00)
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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