フレンチ/東京のビストロ

【閉店】ラ・マリー・ジェンヌ(銀座)(2ページ目)

ワインに関しては類を見ない品揃え。料理もしっかり、ワインはたっぷりというグルメはさあ、出掛けよう!夜の銀座はマリー・ジェンヌに。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

アラカルトで選べる楽しさ


ワイン
シャサーニュモンラシエの色と香りにうっとり。
それにしてもアラカルトで選べる楽しさはたまらない。それもリーズナブルな価格設定なのでなおさらだ。前菜やデザートのことを考えずにメインを2種類にしても面白いかも知れない。さらにしっかりとした選球眼で選ばれたワインリスト。それも4095円のワインが70種類、4500円以上10000円未満のワインが150種類もある。ただし、じっくり選ぶ楽しさが、余りにも多すぎて頭がスパイラル状態になってしまうかも。私は個人的には多すぎるなあ、と感じたがワイン好きにはきっとたまらないのであろう。

しっかりとした料理も魅力


その日はシャサーニュ・モンラシエを。暑い夏にまったりとした白ワインをじっくり楽しむのは結構な贅沢か。冷やし加減を微妙に調整しながら、香りや味わいが微妙に変わっていくのを感じる幸せ。キリッと冷えたファーストアタック。洋梨の香り、蜜やナッツの味わい、そして最後の一滴まで残る燃え尽きる気配さえない甘い香り。そんな贅沢感を味わえる白ワインはやはりブルゴーニュのシャルドネ以外に探すのは難しい。

写真のタイトル
食感を伝えられないのが残念っ!
さて、値段は手ごろだが、しっかりと仕事をしている様子が伝わるマリネやテリーヌ。豚のソテーもゆっくりじっくり熱が通され肉の赤みが一番美しく見えるところで、そっと寝かされる。これを絶妙と言わずして何と言おうか。料理はどれを頼んでも期待を裏切るものは少ないが、ワインを選んでからそれに合う料理を探してもらうのも楽しいかも。

もちろんそれをサポートしてくれるフレンドリーなサービスも気持ちがいい。べったりくっついて語る、というよりさらりとポイント押さえてくれる、そんなサービスだ。

夜が深まるにつれ、殺風景にも見えるその店内は賑やかさと共にその表情を大きく変える。しーんとした店内はこのビストロには似合わない。普段着でワイワイガヤガヤという雰囲気が一番お似合いだ。ラ・マリー・ジェンヌにはがぶがぶとワインを飲みながらボリュームたっぷりの料理と格闘できるいろんな条件が揃っている。

「銀座のビストロと言えば以前はオザミ、これからはマリー・ジェンヌだっ!」と言われるように成長して欲しいと願うばかりである。

■東京都中央区銀座7-12-5 貝新ビルB1
tel /fax 03-3545-2060
ランチ  月~金   11:45-13:30(L.O.)
ディナー 月~土・祝 18:00-22:30(L.O.)
バータイム月~土・祝 22:30-24:00
日休
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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