銀座奥の路地裏に
画廊や小さな事務所が建ち並ぶ古いオフィスビルの地下。路地裏とはいえ、ここもまぎれもなく銀座だ。銀座といえば昼夜問わず気持ちがときめく街。ブランドショップが建ち並ぶメインストリートは昼の銀座だとすると、夜の主役は段々とその路地裏まで延びてきている。カウンターには所狭しとワインのボトルが。 |
というように、銀座のはずれにも個性的なフレンチの風が吹いてきたことはとても嬉しい。
さて、ラ・マリー・ジェンヌのオープニングの葉書を受け取ったのは、開店してから2週間経ってからだった。2003年9月末の開店。小さなレストランだが銀座に店を出すと決心した3人の料理人とサービスの気持ちはいかばかりか。これまでは銀座に店を出すという行為自体が一つの成功と言えた時代かもしれない。しかし時代は変わり、意欲ある若い人材がスタート地点として日本で最も有名な商業地である「銀座」を選ぶようになった。またそれが可能になった。
賑やかな雰囲気はビストロっぽさに欠かせない。 |
しかし、一度出掛けて「別にどーってことなく普通」であれば、もうその店にはよほど何かないと行かないので、その意味では「ちょっといい感じ」と感じていたに違いない。確か初めて出掛けたときはDujucのワインを飲んで最高の気分になったことは記憶にまだ新しい。