フレンチ/東京のレストラン

限りなく創造的な料理は「和風」を遥かに超えて ラ・ココット(鶴見)

「西洋懐石」という言葉に想いを込めた佐山シェフのクリエーティブ・キュイジーヌ。さあ、暑い夏を静める涼しいフレンチに会いに行こう!

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

西洋懐石とは?


料理のジャンルが多岐に亘り、それぞれが幾十にも重なり合った結果「和風フレンチ」「創作フレンチ」とうたうレストランがたくさん現れてきた。どうも私はそういった類のレストランには行きたくない。大規模チェーン店ならばなおさらに。どうも子供騙しウケ狙いのような気がしてならない。そもそも悲しいかな、~風や創作~という看板を出している旨い店にあたったことがない。

今回ご紹介するラ・ココットはずばり「西洋懐石」。友人から紹介されたのだが、そうでなければ上述の通り、まずわざわざ鶴見まで足を伸ばすことはないかも知れない。場所はJR鶴見の駅から歩いて10分。真夏に10分は辛い。「まさか思いつきの料理ばかり並ぶ和風フレンチだったらどうしよう。それも鶴見の住宅街なら逃げ場もない。。。」などと考えながら駅からタクシーに乗り込んだ。徒歩だと地図をみても戸惑うくらいちょっと入り組んだ場所にあるからだ。幸運なことにタクシードライバーはラ・ココットを知っていたおかげで難なく到着。

いきなり着いてしまったので、アプローチのワクワク感を感じることなく店内に。
内装はごく普通のビストロだ。金曜日のせいか店内は賑やかで活気に満ちたもの。ご近所風のグループ、カップルで満席の店内。その雰囲気からして私はこれから繰り出される珠玉の料理の数々を想像することは、まったくできないでいた。

ラ・ココットのテーブル
シェフ手書きのペーパーマットに期待も高まる。
奥の個室スペースに通される。マダムがにこやかにメニューの説明をしてくれる。この立地でコースの中心価格帯が8400円というのはたいしたもの。この日は早く喉を潤したくて早々にワインリストをいただく。ところが飲みたいワインがない、ない、ない。ならばということで、シャンパーニュ・ゴッセをボトルでオーダー。

好みのワインがなかったので失望を隠しつつも、ゴッセのきめ細かな味わいと共に和み始めたところで、これからの料理と向き合う気持ちが湧き上がる。
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