iPodのようなPSP

iPodの図
iPod Touchはタッチパネルを搭載することでゲームコンテンツを大きく取り込もうとしていますが、PSP goは逆にもともとゲームハードであるPSPをiPod側に近づけたような印象です
先ほど紹介した、PSPの新しい機能。正直言って、ゲームハードとしての進化はほとんどありません。しいていうなら、UMDを使わずにフラッシュメモリにゲームをインストールすることで、ロードが減り、動作も静かになることは予想できます。しかしそれも、従来のメモリースティック デュオでも可能なことですし、UMDが使えなくなるというデメリットと引き換えにするほどのことかは微妙なところです。

しかしこれを、マルチメディアプレイヤーとして進化させたPSPだとすると、答えがでてきます。まず、16GBのフラッシュメモリ。音楽や動画をたくさん入れて持ち歩こうと思うなら大容量のフラッシュメモリは重要です。それから常にポケットに入れて音楽を聴くために使うとするなら、液晶サイズを犠牲にしても、本体サイズを小さくすることには意味があります。

ゲームをスリープして本体操作ができることも、マルチメディアプレイヤーならあってしかるべき機能ですよね。無線ヘッドフォンも使えることも、手放しで動画が見れるクレイドルがあることも、音楽や動画を鑑賞するハードとしての完成度を高めています。

そして、こういったマルチメディアプレイヤーとしてのハードの作りこみを、ソフト側からサポートするのが、Media Goなんです。

iTunesのようなMedia Go

Media Goの図
Media GoでPlayStationStoreにアクセスしてコンテンツをダウンロードするのは、iTunesでApp Storeにアクセスするのに近いイメージです
E3でSCEはPSP goを発表するにあたって、ゲームや動画などのバラバラに存在するコンテンツをPSP goに集約して、新しいデジタルライフを提案、実現していくとしました。PSP GoをiPodのような携帯マルチメディアプレイヤーとするなら、ハードウェアだけでは足りません。コンテンツを管理する為のソフト、iPodにおけるiTunesのような存在が必要になります。PSP goにおけるiTunes、それがMedia goです。

MediaGoはPSP go本体に同梱される予定のPC用のソフトです。既に、オンラインで無料ダウンロードすることもできます。これをPCにインストールすると、PC内の音楽、動画、写真などをPSPに転送することができるようになります。また、PCでPlayStationStoreに接続し、PSP用のゲームコンテンツなどをダウンロードすることもでき、遊びたいソフトだけをPCからPSPに転送したり、ゲームのセーブデータをPCでバックアップするなど、PSPで扱うほとんどのデータをPCで管理することができるようになります。

Media Goを使うことで無線LANの環境がなくてもPCを通じてあらゆるデジタルエンターテイメントを管理、転送することができますし、音楽CDをPCで読み込んでPSPに転送することも可能です。こうなると本当にiPodみたいですね。

PSP goの新しい機能とMedia goを使い、あらゆるデジタルコンテンツをPSPに集約して持ち歩く、これがつまり、SCEが提案するところの新しいデジタルライフであると考えられます。しかしこの提案、今回のE3できちんと理解されているのでしょうか?