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急いで女の子向け大作ソフトを作らなくちゃ(2ページ目)

街へいこうよどうぶつの森や、わがままファッションガールズモードなど、女の子向けゲームが大きく売上げを伸ばしています。今後重要になるであろう、女の子向けゲームマーケットについて考察します。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

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わがままファッションガールズモードという大作

お客さんの要望にあわせてファッションコーディネートをします。お店を運営しだすと、在庫管理なんかも出てきて、侮れないリアリティがでてきます一番最初にこのタイトルが発表された時、これ程まで売れるソフトだと認識していた人は少なかったのではないでしょうか。わがままファッションガールズモード(以下ガールズモード)は2008年10月23日に発売されたDS用タイトルで、ファッション業界におけるショップ店員になって、お客さんにコーディネートなどを提案しながら洋服を売り、ゆくゆくは自分でお店を運営していくというゲームです。

恐るべきことに任天堂は、この小学生の女の子達がお店ごっこをして遊ぶゲームを開発する為に、2年半もの開発期間をかけ、1万点にも及ぶ膨大なファッションアイテムを作り込んでいました。発売されてしばらくすると、お父さんゲーマー達を中心に気がつきはじめます、このお店ごっこはちょっと凄いぞ、と。

その結果、ガールズモードは新規作ながら、口コミが口コミを呼んで既に60万本を突破。依然ジワ売れを続けています。ゲーム画面からは想像もつきませんが、これは紛れも無く女の子市場をターゲットした新規の超大作ゲームだったんですね。

女の子向けゲームブランドの構築

DSやWiiは、ユーザー構成比そのものが、男女ほとんど同じくらいであると言われています。であれば、男性向けと同様に、女性向けのキラータイトルを作る必要がありますよねゲームソフトには、シリーズブランドとでも言うべきものがあります。ファイナルファンタジーシリーズや、モンスターハンターシリーズ、スーパーマリオシリーズなど、キラーコンテンツと言えるシリーズブランドを確立すると、ソフト1本1本だけでなく、ブランドにユーザーがついてマーケットを構成します。

今まで、女の子向けゲームでキラーコンテンツと呼べるようなシリーズブランドを確立してきたソフトはあまり無かったように思います。しかし、DSで500万本にも近づこうかという特大ヒットを飛ばし、Wiiでも既にミリオンヒットをたたき出したどうぶつの森シリーズは、既にシリーズブランドとしての存在感を確立していると言えるでしょう。

女の子向けのゲームでも、やり方によっては新規タイトルですら数十万のヒットの可能性があることはガールズモードが証明しました。今後さらに拡大する可能性もある女の子向けゲームマーケットをしっかりと獲得する為には、どうぶつの森のような人気シリーズブランドの存在が不可欠です。そしてその為には、他のキラーコンテンツがそうであるように、人材と期間をしっかりと投入して作りこんだ作品を世に送り出していく必要があるでしょう。

最後は、女の子向けを意識したゲーム開発についてお話したいと思います。
わがままファッションガールズモードの図
女の子とゲームの図
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