上手に脱線させるゲーム
バイオハザードとはまたひと味もふた味も違うゾンビのゲーム。ショッピングモールの中にあるあらゆるものをアイテムとして使い、画面を埋め尽くすゾンビ達に立ち向かって人々を救出していきます |
プラットフォームが日本であまり普及していないXbox360であることもあり、あまり有名であはりませんがバイオハザードシリーズのカプコンが作った、ゾンビをモチーフとするアクションアドベンチャーです。数え切れないほどのゾンビと一緒に巨大なショッピングモールの中に閉じ込められた主人公が、72時間という限られた時間の中で事件のナゾを解き明かしていきます。
ゲーム内の時間で72時間がたつと強制的にゲームクリアになる為、本編のストーリーを解き明かすには時間軸に沿ってイベントをこなしていかなければいけません。しかし一方で主人公と一緒に閉じ込められた人がショッピングモールのあちこちで助けを求めていて、彼らを助けるというプレイもできます。
まさしくそうじ中のマンガの構造で、本編のストーリーをこなしていると、途中で出会った人を助けたり、ショッピングモールの中にある膨大な数のアイテムを試したり、行ったことの無い場所を探索したいという欲求に襲われて、気がつくと夢中でプレイしていて止まりません。本編なんてどうでもいいから全員助けてみたい、と思ったりもします。
あくまでクリアが目的で、おまけのやりこみ要素がたくさんあるゲームは豊富にありますが、プロセスそのものの楽しさを強く打ち出して、自由にプロセスを遊ばせる為に目的を配置しているゲームはまだまだ少ないように思います。そうじ中にマンガを読んでいたら、いつのまにか全巻読破することが目的になっているようなゲームも、もっとあったら楽しいかもしれないなあと、思うわけです。
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