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マリオカートWiiが年末まで売れそうな理由(2ページ目)

発売初週約60万本というロケットスタートを決めたマリオカートWii! しかし、本当に売れるかどうかがわかるのはこれからです。春発売のソフトですが勝負は年末商戦まで続きます。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

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誰でもできる、新しいマリオカート

ハンドルで遊ぶ家族の図
ハンドルを使って、子供達も、お父さんもお母さんも、一緒に遊ぶことができます。
誰でもできる、新しいマリオ、と言うのはニュースーパーマリオブラザーズのキャッチコピーですが、今回のマリオカートは、誰でもできる、新しいマリオカートというキャッチコーピーをつけてもいいんではないかと思うほど、初心者に優しい作りになっています。

まず、大事なのはハンドルですね。ゲームをあまりしない人というのは、ボタンがたくさんついているコントローラーを見ると、それだけで混乱してしまうことがあります。ややもすると、やる前から難しそうだと決め付けられてしまいます。それに比べて、ハンドルは誰がどう見ても、とりあえずこれを回してプレイするんだろう分かります。この差が果てしなく大きいということは、WiiリモコンやDSのタッチペンが既に証明済みです。

それからもう1つ。マリオカートWiiには従来に無かったオートドリフトという操作方法があります。今までマリオカートは、ドリフトする時にドリフトボタンを押して、ドリフトしていましたが、これはユーザーの操作に合わせて、急角度で曲がろうとすると自動でドリフトするというモードです。

ハンドルを使ってドリフトモードで始めると、どんな初心者でも遊ぶことができます。何しろアクセルボタンを押したままハンドルを動かす、というだけでとりあえずレースはできるのですから、誇張無く本当に普段ゲームをしない人でも遊べます。一番最初プレイするときの敷居を極限と思えるぐらい下げたことは、幅広い層に遊んでもらうことを考えた場合には、相当強力な武器となるでしょう。

コアユーザーも納得の大充実オンライン機能

初心者にも優しい、ということをご説明しましたが、じゃあコアユーザーにとってはどうなのかというと、これがまたコアユーザーにとっても実に長く遊べる仕組みになっているのです。注目はオンラインサービス。任天堂のオンラインゲームサービスのWi-Fiコネクションは、前作にあたるマリオカートDSにもあったのですが、マリオカートWiiのオンラインサービスはそれとは比較にならないほどの充実ぶりです。

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まず、オンライン対戦。マリオカートDSでは4人対戦だったのが、マリオカートWiiではなんと12人もの大人数で対戦ができます。もともとマリオカートはアイテムを使って相手に攻撃したりしながらパーティーゲーム風に盛り上がるレースゲームですから、1人より2人、2人より4人で遊ぶことで何倍も楽しさが増します。それが12人ともなれば、妨害あり、ラッキーあり、アクシデントありのダイナミックな展開が楽しめます。

コアユーザーにとってのマリオカートと言えば、タイムアタックも重要な要素です。今回のタイムアタックでは、自分のタイムが世界中のユーザーの中でどのくらいの位置にいるのか知りたい、世界チャンピオンと走ってみたい、友達とタイムアタックを競いたい、そういうことをオンラインを通じて全て実現しています。自宅にいながら世界チャンピオンと勝負することだって可能なんて、タイムアタックを極めたいユーザーにはたまりません。

初心者でもコアユーザーでも夢中になって遊べるマリオカートWii。しかし、こういった要素が売り上げで力を発揮する本番はこれからです。
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