モンハンはどうぶつの森に似ている?

どうぶつの森の図
どうぶつの森やポケモンのように、コミュニケーションの要素をはらんだソフトは、ゆっくりと広がっていく傾向があります
モンハンシリーズのように売れたゲームというのは、あまり例が無いのですが、しいて似ているシリーズを挙げると、任天堂から発売されているどうぶつの森シリーズが似ているかもしれません。どうぶつの森はニンテンドー64向けのソフトとして発売され、初代が約20万本。その後、ゲームキューブで発売されたどうぶつの森+が約60万本。しかし、携帯機のDSでおいでよ どうぶつの森が発売されると、そこから一気に450万本超の大ヒットを記録します。

モンハンとどうぶつの森が似ているのは、どちらもコミュニケーションツールとしての付加価値が高いゲームであるということでしょう。モンハンシリーズはPlaystation2では、オンラインゲームでしたが、PSPではオンライン要素を排除し、アドホックモードによるPSPを持ち寄って通信する遊び方を提案しました。そうすると、友達みんなでモンハンを買って、一緒に集まってプレイするという遊び方になります。当然モンハンを持っていない子は一緒に遊びたいが為にモンハンを買うという可能性が高いですよね。

どうぶつの森、あるいはポケモンなどもそうですが、この手のコミュニケーションの要素を強く含んだソフトは持ち運ぶことの出来る携帯機と相性がよく、またゆっくりと人づてに浸透していくので、時間をかけてマーケットを広げていく特徴があるのです。

任天堂の死角

DSやPSPをもつ人達の図
DSは全年齢に広がっていますが、高校生や大学生だけは普及数が低い傾向があります。PSPは逆にその層を中心に広がっています。
逆に、どうぶつの森と全く違う部分もあります。どうぶつの森は、女性層や、また子供だけでなく20代30代の大人でも楽しく遊べるゲームとして広がりましたが、モンハンのコアターゲットは中高生の男子であると言われています。

みんなでPSPを持ち寄って遊ぶというスタイル、そして巨大モンスターを狩るというゲームの内容から、中高生の男子層がターゲットになるのは納得のいくところです。そして実は、DSとWiiでゲーム業界に圧倒的支配力を持つ任天堂が唯一獲得しきれていないのが、このモンハンのターゲットにきわめて近い層なのです。

任天堂が2007年10月10日に開催した任天堂カンファレンス 2007.秋 で発表されたDSの年齢別普及数を見ると、小学生、中学生層までは圧倒的強さを見せているのですが、16歳から極端にユーザー数を落としています。そこから年齢の上昇に比例してユーザーの数も増えていき、30代前半を次の頂点とする、といった具合のユーザー構成になっています。

時間もあるし、アルバイトなどで自分の自由になるお金も比較的多い高校生や大学生の層を獲得しきれていないところは、完全無欠に見える現在の任天堂マーケットにおける死角と言えるかもしれません。そして、その間隙を見事ついたカプコンがモンスターハンターという強力なシリーズブランドを確立することに成功した、と言えるのではないでしょうか。

PSPで大躍進を見せたモンハンですが、Wiiで発売される、モンスターハンター3(以下モンハン3)にも大きな期待がかかります。