PS3が世の中にどう在るべきか それを決めるソフト
Xbox360において、ブルードラゴンはキラータイトルにはなり得ませんでした。PS2の路線に近いゲームでは、Xbox360の存在意義を決定付けるには困難です。 |
重要なのは、それが本当に誰が見ても、今までにこんなもの無かったと思うようなインパクトがあるものかどうか。そして、そこでPS2の延長ではない、PS3独自の価値を提案できるかどうかです。これがいわゆるキラータイトルの必要条件であると考えられます。おそらく現在の状況からすると、PS2を豪華にした内容ではどんな大作ゲームもPS3のキラータイトルにはなり得ないでしょう。
ゲームボーイにおけるポケットモンスターが、ゲームを子供達のコミュニケーションツールへと昇華させたように。脳を鍛える大人のDSトレーニングが、ニンテンドーDSを大人でも使える生活の役に立つ道具へと変化させたように。初代Playstationでファイナルファンタジー7がゲームにおける映画的表現の魅力を強烈に打ち出したように、PS3の存在を大きく決定付けるソフトが必要であるはずです。少々大仰な言い方かもしれませんが、そういうものがでて初めて、PS3が社会の中でどう在るものなのかという、根っこが据わるのです。
社会の中で自分の位置を確保できない商品は、どんなにスペックが高くても売れません。逆に言えば、高画質の映像も、オンラインの機能も、ブルーレイディスクドライブを搭載していることも、PS3の存在意義がしっかりと確立された時、付加価値として強い意味を帯びるのではないでしょうか。
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