PS3って売れてるの?

足元をすくわれたPS3の図
磐石と思われていたPS3でしたが、誰もが予想しない展開になっているのです
2005年5月17日にソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)がPLAYSTATION3(以下PS3)を発表した当時、多くの人がこのPS3がトップシェアを獲得すると考えました。それは、初代Playstation、そしてPlaystation2(以下PS2)と、過去10年間以上に渡ってSCEが築いてきた市場がある程度そのまま推移すると考えたからです。

しかし、2006年11月11日にPS3が発売され数ヶ月がたった現在、状況は全く異なっています。早くも販売台数200万を突破しているWiiに押され、倍以上の差がつけられているのです。日本でこそXbox360が全くシェアを取れていないので、2番手につけてはいますが、全世界的に見れば1年早く発売されたXbox360には当然及びません。つまりPS3のシェアはトップどころかXbox360、Wiiの両方におくれを取っている格好なのです。

圧倒的に高かった前評判、そしてニュースにもなった発売当日の行列、それがどうして他機種よりも売れていないのでしょうか。PS3発売から現在までの経緯のまとめと、現状の分析についてお話してみたいと思います。

出荷不足による致命的なチャンスロス

PS3を買う行列の図
PS3発売日の業鉄では、あまりの混雑に警察まで出動する地域もあったほどです。
PS3が発売された当日、いえ、前日から大手量販店などには購入の為に並ぶ行列ができていました。発売前日深夜には行列が商品の在庫数に達して、まさかの前日売り切れとなる店舗まで出たほどです。それは、紛れも無くPS3の前評判の高さを示した現象と言っていいでしょう。しかし、前日に売切れてしまう程の異常事態には、もう1つ理由がありました。

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それは、圧倒的な出荷不足によるものです。PS3の出荷台数は約10万台。これはPSPの約半分、Wiiの約4分の1と言う数字です。PS3に搭載されているBlu-rayDiscドライブの生産が遅れたことが原因で、このような非常に少量の出荷になってしまいました。

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ここでPS3は致命的とも言えるチャンスロス、つまり機会損失をおかしてしまいます。発売当日、世間の注目度が一気に高まり、テレビなどのマスメディアも報道するその時に肝心の商品が全く足りていないのですから。商品があればこの時点で20万台でも、30万台でも、PS2の実績を考えればあるいはもっと多くの数でも売れた可能性はあります。しかしPS3は、どんな商品にも1回しかない、この発売日という商機を逃してしまったのです。


発売日に商品が足りなかったPS3。勢いがつかないまま、次の困難が待ち構えていました。