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通勤電車のCMでゲームが売れる!

ゲームをする人が多様になった今、ゲームはただ中身を宣伝するだけではなく、いつ、誰が、どんな風に楽しむかというゲームスタイルを提案していくことが大切なんです。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

毎日電車でコツコツと、ゼルダを少しずつ解く楽しみ。これってCMにならない?

電車でゼルダの図
電車の中で少しずつゲームを進めていく、というのが楽しみで、お休み明けの出勤でも憂鬱にならなかったりします。なかなかオススメです
最近私のお気に入りのゲームはゼルダの伝説。といってもWiiで発売されたゼルダの伝説 トワイライトプリンセスではなく、ニンテンドーDS(以下DS)で発売されたゼルダの伝説 夢幻の砂時計の方です。これを毎日の通勤電車の中で少しずつ少しずつ進めていくのが密かな楽しみになっています。

電車の中を見渡すと、DSでゲームをやっている人をよく見かけます。DSが本当に広く一般に浸透したのだなあ、と実感します。そんな時、ふと思ったのですが、電車でゲームをしている姿を宣伝したゲームソフトって、見かけたことがない気がするんです。

電車での移動時間というのは、多くの場合暇ですよね。その暇な時間を、こんなゲームで楽しい時間に変えませんか? というのは、これは実はゲームを遊ぶスタイルの提案です。ゲームをどういうスタイルで遊ぶか、これを勝手に、ゲームスタイル、と呼びたいと思うのですが、今回はこのゲームスタイルをどう提案するかが、これからのゲームを売る鍵だぞ、というお話をしてみたいと思います。

重厚長大なゲームをお手軽に携帯でやる、というゲームスタイル

PSPでお布団でゲームの図
PSPでモンスターハンターなどの時間がかかるゲームを、ひとりでじっくりやる、というのもオツですね。
例えば、これから重厚長大なゲームをどう売るか、ということを考えた時にですね、ハイビジョンのテレビがおいてあるリビングを占領して、長時間ゲームをしてくださいというのは、現実的に考えて非常に難しいスタイルだと思うわけです。

特に、20代30代の人だと、仕事が忙しくてテレビの前に腰をすえてゲーム、と言うこと自体に無理があるような場合も多いんじゃないかと思います。そこで、携帯ゲーム機で、重厚長大なゲームを少しずつ手軽にやろう、というスタイルが提案できるわけです。もはやDSは1人1台、自分だけのゲームハードで、少しずつじっくり自分だけの楽しい時間、というわけです。

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ゲームらしいゲームよどこへいく(AllAboutゲーム業界ニュース)

特に、今までゲームをあまりしなかった人たちにゲームをやってもらおうと思った場合、どういう場面でどういう風にゲームをするかを提案するのが実に重要なはずですよね。実はこの、ゲームスタイルの提案を上手にやって大ヒットをさせたのが、任天堂なのです。
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