ゲームっぽいゲームが売れないゲーム業界?

お料理ナビの図
脳トレをはじめとして、英語や料理、旅など、今では実に様々な種類のツール系ソフトが売れるようになりました
ゲームらしいゲーム、ゲームっぽいゲーム。なんだか分かりにくい言葉ですね。ゲームはゲームじゃないか、と言ってしまえばそうなんですが、こういう言葉が世の中の、特にWeb上のゲームに関係のあるブログや掲示板などで見られるようになったのは、ニンテンドーDS(以下DS)で脳を鍛える大人のDSトレーニング(以下脳トレ)やえいご漬けなどの、ツール系がヒットするようになってからです。それらのツール系ゲームに対して、RPGやアクションなどのゲームをゲームらしいゲーム、なんて表現するようになったわけです。

今まではゲームと言えば当たり前に、ドラゴンクエストであったり、スーパーマリオであったりを指しました。それをわざわざゲームらしいゲーム、なんて言い回しをするようになったのは、脳トレの大ヒットをはじめとして、ツール系のゲームが次々に出現し、逆に従来型ゲームの売上げが減少し、その立場が危うくなっている現状を如実に表しているように思います。

ファミコンで世の中にテレビゲームというものが広く認知されてから20年以上ゲーム業界を支えてきたゲームたちは、今後どうなっていくのでしょう。脳トレなどのツール系に押されて消えていってしまうのでしょうか? 今回は変わりつつあるゲーム業界の中で、従来型ゲームがどうなっていくのかについて、考えてみたいと思います。

顧客層の変化についていけない

DSをやる色々な人たちの図
ゲーム業界のユーザー構成は、それまでの子供とゲーマーという枠を超え、老若男女が入り混じる実に多様なものに変化しているのです
脳トレなどのツール系ゲームのヒットで、業界に一番インパクトを与えた変化は、顧客層の変化です。ゲームが子供や、あるいは20代~30代の比較的若い層だけでなく、50代、60代にまでアプローチできる商品になったことは、マーケットの構成を激変させました。

ゲームソフトは、ゲームハードの所有者が顧客層になるので、本来であればゲームハードが売れるとソフトも販売本数を伸ばします。DSはPlaystation2(PS2)の2倍という圧倒的早さで普及が進んでいまして、任天堂のソフトはそれに伴い、大きく販売本数を増やしています。しかし、実は任天堂以外のメーカーはそれほどその中でソフト販売を伸ばせていません。そこには、それまで主流ハードであったPS2で培ってきたマーケティングノウハウがDSには全く通用しないということが、1つ大きな理由として挙げられると思います。

つまりユーザー層が変化した為に、どういうゲームを、どういうアプローチでお客さんにプレゼンテーション売っていくか、という部分の蓄積が、使えなくなってしまったということなんです。従来型のゲームを今でと同じように売っていたのでは売れない時代がきてしまったのですね。

従来型ゲームはこのまま沈んでいってしまうのでしょうか? 次は、従来型ゲームを売る為にはどうしたらいいのかを、考えてみたいと思います。