売る機能が無ければ、売る機能を作る
最後に座布団の数で得点発表。シンプルでありながら、2画面、タッチパネル、DSダウンロードプレイと、実はDSの機能をフルに使って設計されているんです |
矢島:まったくなかったですね、ゼロ……です。
橋本:カスタマーサポートしなきゃいけないんだ、電話あったっけ、とかって。
矢島:電話ひかなきゃ! って。
橋本:あとは僕の経験値と人脈だけで、問屋さん探したり、プレスリリース流したり。そうやって地道に頑張っているとみんな可哀想な子みたいな感じでとりあげてくれるんですよ。その度にありがたいねえって。メール1通もらってもありがたいねえって。
金谷:作ることに関して、作業そのものは普段やってることの延長ですからあまりかわらないんですよ。でも、売ることはみんな初めてで右も左も分からない、そういう中でここまで本当にこぎつけることができて、すごいですよね。
ガイド:何も分からない仕事をやっていくという時に、怖さみたいなものはありませんでしたか?
矢島:本当に何も分からないので、怖いのかどうかも分からないんですよね。
ガイド:そうやって分からない所に飛び込んでいけるというのは、実はすごい才能ですね。
橋本:そうなんです、彼女の性格というかね、物怖じしないし。僕も色んな人に会ってますけど、中々いないですよ。その意味で彼女の存在は実に大きかった。
学生さんとか、若手とか、やればいいと思う
アルキメDSのキャッチコピーは、「つまらないのは、アナタがつまらないからデス。」ゲームを作るということも、本当に自分次第だと感じさせてくれました |
橋本:この企画を立ち上げた西健一が、ウソをつかなくて、まっすぐだということでしょう。ピュアであるという。普段くだらないことばかり言ってるんですけど、ゲームに関しては本当にウソをつかない。丸裸の状態で、裸のつきあいをしてくるから、みんなついていくんだと思います。それは作る方も、売る方も、みんなです。
金谷:僕は自分で何か作りたいというものは無いんですね。誰かの作りたいと思っているものに協力して実現するのが一番やりたいことなんです。これがたまたま今回西さんのアルキメDSだった。みんながやりたいことをひとつのロムにまとめるというのが今回の目標で、達成できてよかったなってだけなんです。
矢島:これを作りたいんだっていうのが分かっていて、それが伝わって、だったらできることはやりますよって、そんな感じなんですよね。
橋本:このプロジェクトに入る前から、僕はゲーム業界に対して、インディーズがないから駄目なんだって言ってたんです。音楽だってなんだってインディーズがあって、そこから上がっていくのに、ゲームはそれがない。そこを何とかしないといけないんだって。
学生さんとか若手とか、やればいいと思うんですよ。作れるんだよ、世に出せるんだよっていうことを、僕らは示しただけなんです。でもこれで全然売れなくて駄目だったら、なにやっとんねんってことでガックシですから、ガッツリ宣伝しといてください。(笑)
ガイド:分かりました、ゲーム業界の未来の為にも、しっかりとご紹介させていただきます。本日は本当にありがとうございました。
【関連サイト】
アルキメDS公式サイトはこちら
Archime-ds.com
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Amazon.co.jp: アルキメDS: ゲーム