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たった5人で作ったゲーム アルキメDS(2ページ目)

ゲームソフトの開発費高騰が叫ばれる中、たった5人が、手弁当で、土日や暇な時間を使い、とうとう発売までこぎつけたタイトルがあります。その開発の現場の秘密に、直撃インタビューでせまりたいと思います。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

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アルキメDSのはじまり

エントリの図
これがアルキメDSの画面。1人ではできないので、まずはそれぞれのDSからエントリをします
ガイド:まず、アルキメDSの企画が立ち上がったきっかけを教えていただけますでしょうか?

橋本:西健一という人間が企画を考えたんですが、前々から彼は飲みにいったりすると、コースターの裏とかでお題と答えを書いて遊んでたんです。DSが出た時に、ピクトチャットなんかでも遊んでたりしていたらしいんだけど、あれはチャットのみで、書いて集めて、採点して、みたいなことができないんですね。じゃあ、自分で作るか、という流れなんですよ。

ガイド:西さんは、Playstationのmoonや、ゲームキューブのちびロボ! で有名なゲームクリエイターの方ですね。じゃあその西さんから、みなさんオファーがあった、と。

橋本:そう、彼は今はRoute24という有限会社を構えているんだけど、そこのブログに、こういうの作りたいんだけど、っていうのが書いてあったんです。で、ちょっと会おうやって電話して飲み屋で話を聞きました。それから数日後に一緒にやってくれる人募集、お金はないけど、みたいなメールが流れてきたんですよ。

金谷:I need your helpとか書いてありましたね。(笑)

ディレクター西健一の求心力

お題の図
親がお題を出すと、全員の上画面にお題が表示されます。このお題を下画面に移動して書き足す形で答えを出すこともできたりします
橋本:それで2006年の7月21日に恵比寿の飲み屋に集まって、そこで紙とペンで、全くアルキメDSのまんま、お題書いて、そうするとみんながガーッと答えを書いて、開けていくみたいなことをしました。それが爆笑で、これをDSでしたいんだよねっていう話に、OK乗った、と。その場にいたのが西さん僕、プログラマーの金谷、グラフィッカーのhikarin、サウンドの谷口の5人、このメンバーで作ることになります。

ガイド:ゲームの中身のイメージははっきりしていたわけですが、プロジェクトとしてはまだまだ先が見えない状態だったと思います。参加を決断した理由は何なのでしょうか?

橋本:西健一だからじゃないですか? (笑)いないうちにちょっと褒めておくと、彼は難しいって言う人もよくいるんですけど、本当に一本筋が通っているのでブレないんですよ。他人にどうのこうの言われても俺がやりたいのはこれって完結してるんで、西健一がこれやりたいと言えば、しっかりと先が見えている。ここに行くんだなと。

後は、最終的に高望みしていなかったということもあります。発売できて、温泉に一泊旅行でもできたらいいよねとか。最悪は発売できなくても僕らが遊べればいいじゃんっていう。

ガイド:ということは、ゲームを完成させるという意味では見えていたということでしょうか?

橋本:完成はもう、絵や音はグラフィッカーやサウンドがやると言えばどうとでもなるので、あとはプログラマーが作れるかどうかだけの問題で、金谷君が大丈夫ですよって言ったから、僕はじゃあ大丈夫だって、それだけなんです。(笑)

金谷:その場では渋っていた方なんですけどね、無理ですよそんなの……みたいな。でも恵比寿で遊んでみてその場が楽しかったのと、要求されていることがシンプルな最小単位のものだったので、それだったらすぐできるよ、すぐやろう、と。

こうして、過去に西健一氏が役員として在籍し、アルキメDS制作委員会のメンバーの多くが現在も仕事をしているゲーム開発会社のスキップで、休日を利用してアルキメDSの開発がはじまります。
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