ブロードバンド時代の最新通信カラオケ機
「CANDOONE」のタワー型筐体 |
「プロローグ21」は、通信カラオケ機ながら、キットを追加することで、同社が発売していたゲーム機セガサターンのゲームソフトが楽しめるなどの拡張性を備えていた。また、後継機種「スーパープロローグ21」などもリリースされ、インターネットとの接続やアニメ曲の充実ぶり、さまざまな採点機能などを搭載し、以降「セガカラ」として人気となった。
そして、セガ・ミュージック・ネットワークスが新たに発表したこの「CANDOONE」、通信カラオケ機ながら、高速インターネット通信に標準対応し、今日のブロードバンド時代に見合った最新カラオケ機。同社は「CANDOONE」を単なる通信カラオケ機ではなく、"歌う前"、"歌った後"、"歌っていない時"などのさまざまなシーンで楽しめるマルチ・エンタテインメント機器と説明している。
本体は、小型化が進む他社の通信カラオケ機とは対照的に、タワー型の筐体を採用している。しかし、その本体内は、多くの外部機器接続端子や、複数の大容量ハードディスクの増設する拡張性を備えた、「進化するカラオケ機」に相応しい構成となっている。
「CANDOONE」は、通常のカラオケ周辺機器の接続以外にも、無線LAN機能付きBB・LANポート、USBポートを標準搭載している。また、ハイビジョン映像端子に加え、5.1chサラウンドにも対応するなど、将来を見据えた設計となっている。
つまり、カラオケはハイビジョンの高画質映像をバックに、臨場感溢れるサウンドで楽しめるということ。また、展開次第では、無線LANやUSBポートにより、演奏を盛り上げる電子楽器のようなオプションや、持ち込んだPCでネットサーフィンなどといったことも可能になる。
今後の展開はまだ発表されてないが、通信カラオケ機として、ゲームやインターネットが楽しめるなどの機能を「プロローグ21」に搭載したセガ・ミュージック・ネットワークスだけに、この豊かな拡張性をもつ「CANDOONE」には、今後、どのような機能が搭載されるのか期待したいところ。
"生"のリアルなサウンドにこだわったカラオケ楽曲
他社の最新通信カラオケ機では、"生"音コーラスや"生"楽器演奏など、よりリアルなサウンドを追求した高性能音源搭載機が登場している。もちろん、この「CANDOONE」にも音質にこだわったカラオケ楽曲を用意する。従来の楽曲に加え、高速インターネット通信への対応で可能となった、大容量の音源を使用した楽曲も、「CANDOONE」専用楽曲として豊富にラインナップするという。
なお、カラオケ楽曲は、楽曲ごとにポイントとなる生楽器の演奏を加えたり、ライブ映像に合わせアレンジされた楽曲や、メロディ・ラインを重視した情緒にあふれたアコースティックな楽曲などが用意されるという。
コントローラーより進化した多機能ナビゲーション・システム
多機能ナビゲーション・システム「Cantannet」 |
これは、通常のリモコン異なり、本体の液晶パネルにタイトルや歌手名を表示させ、電子化された曲目リストから、本体の液晶パネルにタイトルや歌手名を表示して、歌本をチェックしなくてもすばやく選曲できるという当時では珍しかった"ハイテク早見リモコン"。
そして新たにリリースされた「CANDOONE」のコントローラーには、10.4インチの大型液晶タッチパネルを搭載した多機能ナビゲーション・システム「Cantannet」が用意される。無線LANにより本体と連動する「Cantannet」は、歌手名、楽曲名の一部や歌詞のフレーズなどからの楽曲検索が可能だ。
また、「Cantannet」にはデジカメが搭載されており、カラオケ機でもお馴染みの 採点スコアに顔写真をアップしたり、写真アルバムを作成してプリンタから出力するといったことが可能となる。
このほか、非接触型のICカードリーダ・ライタも搭載されており、カードに歌唱履歴を記録し、オリジナルの歌本を作成したり、また店舗によってはポイント制会員カードとしても活用することもできる。皆さんも、こんな最新カラオケ機をお店で見かけたら、ぜひ一度お試しあれ。
<関連サイト>
セガ・ミュージック・ネットワークス公式サイト
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