最初は街に近い低山へ
ハイキングコースはたくさんありますが、なるべく手前の山(家から近い山)から選ぶことにしましょう。東京でいうと、高尾山や御岳山などがそれにあたります。それらの山に登るとその周囲の山が見えます。次回はそのお隣の山へ登るというようにすれば、ある程度様子が分かっていて想像できることが多いので、次第に高い山、奥深い山へ抵抗なく出かけられるようになります。ウエアはランニング+αでOK
ガイドがいつも持っていく小物類。これにティッシュペーパーとテープ絆創膏が加わる |
■支度 | |
帽子 | 陽射し、雨、小枝等を避けるために必携。汗止めにもなる。サンバイザーでも可。 |
アンダーシャツ | 半袖Tシャツがよい。綿が少ないもの。 |
シャツ | 体温調節ができるように前あき、長袖(休憩時の保温)のやや厚手 |
防寒具 | 季節によって保温レベルが異なる。春、秋の低山なら、長袖シャツ+フリース+雨合羽で十分。夏ならフリースは不要。山頂部は麓より3~8度程度低温になることを頭に置いて準備。色は黄色、白など明るい色を。これはハチを避けるため。帽子、アンダーシャツも同様。 |
雨具 | 雨が予想されるときは中止するし、低山に限るので、100円ショップで販売しているビニールの雨合羽で十分。防寒具にもなる。夏なら黒っぽい折りたたみ傘を持っていくと、日傘にもなる。 |
パンツ | ランニング用のタイツと5~7分丈のオーバーパンツの組み合わせがおすすめ。ランスカは不適。スリップしてお尻を付いたときにタイツが破れた時に困ります。最近、見かけることが減ってきたが、いわゆるジャージーのパンツも伸縮性と透湿性があって生地が厚く、山を歩くのに適している。 |
靴下 | くるぶしまで隠れるローカットタイプで厚手の方がよいが、もちろんシューズサイズと合わせること。 |
シューズ | ジョギングシューズで可。ただし、アウトソールがそれほど減っていないこと。トレラン用のシューズは下り坂が苦手な人には救いのシューズだが、シューズの能力に頼っていると下り方がいつまでも上達しないことに。ハイカットのハイキング専用ブーツは、足首の保護とぬかるみを歩くのには適し、耐久性も優れているが、軽快には歩けません。ここで紹介しているレベルのハイキングにはヘビーすぎるでしょう。 |
■持ち物 | |
地図 | とりあえず駅で配布している地図で可。広いエリアをみるためにはハイキング用の市販地図を購入しよう。地図と磁石はザックにしまうと取り出すのがおっくうになるので、ポーチ(ウエストタイプよりショルダータイプの方がしまいやすい)に入れる。 |
磁石(コンパス) | 本来、山に入るなら地図とセットの必携品だが、ここで紹介するようなコースならなくても可。しかし、いずれ用意して磁石の使用にも慣れよう。 |
携帯電話 | 山では携帯電話の通話可能区域が限られるが、ここで対象とするようなところなら、尾根に上がりさえすればほとんどの場所で通じる。万が一(足を骨折して歩けなくなったとか)というときに使用するつもりで必ず携帯。 |
水 | ペットボトルで最低2本(1リットル)は持つこと。盛夏なら2リットル必要になる。 |
ランプ | トレランならLEDのヘッドランプに決まったようなものだが、このレベルのハイキングならハンドランプでもOK。これも万が一のための携行品であり、使う場面を想像できないかもしれないが、何かがあって山中で日が暮れると明かりがなければ身動きできなくなる(山には街灯がありません)。いつもザックに入れておくものと決めておこう。 |
食料 | 弁当は、おにぎりでもサンドイッチでもお好きなものを。パックに隙間なく詰まっているような弁当でないと、悲惨なことになりかねない。間食としては飴を10個ぐらい。 |
その他 | タオル、ちり紙、ゴミ袋、手帳、ペン、バンドエイド、お金など。小物はまとめてショルダーポーチに。 |
ザック | 以上のものが入る程度のザック。約15リットル前後の容量が適当。容量に余裕がないと暑くなって脱いだウエアの処置に困る。 |
ランニングに比べるといろいろと持ち物が多いので、忘れ物もしがちです。用意するものはこのリストでチェックしてください。準備が調ったら、次回はいよいよ、ハイキングに出かける実践編です。
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高尾山(ハイキング) 必要な持ち物を教えてください! - お答えマピオン
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