ジョギング・マラソン/その他のマラソン大会レポート

感動体験!JALホノルルマラソン2008を走る

年末に開催されるJALホノルルマラソン2008の大会要項が発表になりました。旅行会社などのツアー募集も始まりました。ジョガーの祭典、JALホノルルマラソン2008についてご案内しましょう。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

JALホノルルマラソンに初マラソンが多い理由

空の色が、海の色が、樹木の色が違うホノルル
空の色が、海の色が、樹木の色が違うホノルル
今年のJALホノルルマラソン2008は、12月14日(日)に開催予定です。ハワイ州オアフ島ホノルル市のアラモアナ公園を午前5時00分にスタートし、ワイキキビーチやダイヤモンドヘッドを経て、カピオラニ公園にフィニッシュ。昨年2007は約28000人(うち日本人約17000人)の参加者を集めて開催されました。

大会の4日前12月10日(水)から前日13日(土)まで受付が行われるハワイコンベンションセンターではJALホノルルマラソン・エキスポが開催され、12日にはホノルルマラソン・ルアウ(ハワイアンスタイル・パーティー 有料:現地受付も可)、13日にはマラソンセミナーが開催されるなど、ホノルルはマラソン一色となります。

クリスマスのイルミネーションが歓迎
クリスマスのイルミネーションが歓迎
規模としても、ニューヨークシティーマラソン、ボストンマラソン、シカゴマラソンと並ぶ全米4大マラソンの一つに数えられるJALホノルルマラソンに出場することは、日本人ならずとも世界のマラソンファンのあこがれとなっています。

第1回のホノルルマラソンが開催されたのは1973年のこと。地元のマラソン愛好家による、参加者が163名の小さな大会でした。翌年からは設立された「ホノルルマラソン協会」が主催者となり、年々参加者が増大、1985年の第13回大会からは協賛するJALの名を冠した「JALホノルルマラソン」が公式名称となっています。

完走制限時間なしのJALホノルルマラソン

参加者一人一人の物語が生まれる
参加者一人一人の物語が生まれる
JALホノルルマラソンの特徴を一言で表現すると、「ジョガーの祭典」ということになるでしょうか。制限時間を設けず、出場年齢制限も7歳からと極度に広く、誰でも完走できるという意味では他に類を見ません。このために参加者に占める初マラソン体験者の割合がたいへん高くなっています。

実際に、ほとんど練習なし、数週間の準備で完走したという話も聞きますし、数多い有名人出場者について伝えられるところでも、さしたる練習もなしで出場という方が結構いるよう。初マラソンの参加者がたくさんいるので、マラソン完走に自信がない方でも気後れせずに出場できるでしょう。歩いてしまっても惨めさなし。マラソン初挑戦にはうってつけです。

大会ボランティアのホスピタリティにも感激

明るいボランティアのホスピタリティに癒される
明るいボランティアのホスピタリティに癒される
なぜ、マラソン未体験者の参加が多いのか。その理由は制限が緩いということだけではなさそうです。そもそもボランティアによる大会運営が本筋という、大会が持っているホスピタリティを参加者が感じているからにほかならないと思います。走る人だけではなく、ボランティアも応援する人もお互いに励まし合い楽しめる大会であるからだと思います。

初マラソンの方にとって42kmは、歩くだけでも足に痛みが出る距離です。その距離を走破してやっとゴールのカピオラニ公園に帰ってきたとき、ゴール800m手前に掲げられた横断幕に大きな字で「SMILE」とあります。「42kmを楽しんできたかい。さぁ、最後は笑ってゴールだよ」と完走を讃え迎えてくれる5文字です。これがJALホノルルマラソンのスピリットだといっていいでしょう。

エリートランナーもマラソンの楽しさに目覚める

エリートランナーすら、その魅力にはまるホノルルマラソン。走る楽しさの新たな一面を知るという(写真提供:アロハストリート)
オリンピックや世界選手権に出場したようなエリートランナーが、ファンランで出場している例も多いですが、彼らも一様に口にするのは、ホノルルマラソンでまったく違うマラソンを走る楽しさを知ったといい、誰もが病みつきになってしまいます。

それでは、マラソン未体験ランナーもベテランランナーも魅了するJALホノルルマラソンを概観してみましょう。
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