混み合うスタートは焦らずに。競技場を出るとすぐに登り坂
絵画館前の並木道。折り返すと絵画館に向かってGO! |
ガイド:短い坂だし、まだ1kmも走ってないんだから、弱音は吐かないでほしいけど。じゃ、先行ってます。
先行して写真を撮ろうと、早くもN氏を置き去りに。
自分のペースで走るのが長距離のコツですが、スタート時に自分のペースに合った位置からスタートすることがポイントです。N氏はちょっと遅いところに入り込んでしまったのか、ペースが上がってないようでした。折り返したあとのすれ違いでもかなり離れてしまっていることを確認。遅いペースにはまってしまうと、なかなかペースが上がりません。
走行中のカットは撮影したので、中間点を過ぎると今度は速くゴールして待ちかまえようとスピードアップ。実は前日に東京マラソンコースを試走し、多少の筋肉痛が残っていたんですが、シューズの選択が当たり快調にとばせました。
ガイドはシューズ選択に成功
本日のランは、シューズ(ナイキカタナ4)の反発力に助けられた |
今回履いたシューズは、実は半年ほど前にレース用に購入していたもので旧型。しかし、まだ20km程度しか履いておらず、新品同様のクッション性能が残っていました。シューズは何回も何キロも履くほどに性能が落ちてきます。特にフルマラソンやハーフマラソンなどの長い距離のレース用シューズには、試し履き程度に使用しただけの新しいシューズを使うことも、脚力の疲れを減らすポイントです。
さて、ゴールです。タイムは45分をちょっと切るかというところでしたが、ネットタイムは44分33秒でした。前半が23分31秒、後半が21分02秒。N氏も仲間もまだゴールには遠そうなので、お迎えに。
Nさんもほぼ目標タイムの10km52分
マラソンのテレビ中継でおなじみ。国立競技場のマラソン門を4回もくぐれる贅沢! |
ガイド:どうでした。
N氏:まずまずでしょう(なぜか誇らしげ)。
と自賛の合格点。
ガイド:フルマラソンの目標タイム4時間30分からすると、OKなんですけど(このままペースを維持すれば3時間40分切り)、練習を始めてからの期間とか、Nさんの運動歴や年齢からするとちょっと物足りないなぁ(コートは渋い)。原因はお腹にあるんじゃないかな。
TシャツをたくしあげるN氏。
ガイド:ほら、脂がだぶついてるもの、ぷっくりと。
N氏:かなり減ったと思うんですけど……。まだダメですかね?
腹筋で腹が割れてきたと自慢していた腹は、巨大コッペパンと言うべきか。縦横の溝が見あたらないぞ。
シューズの履き込みすぎには要注意!
ガイド:もう少し減らして欲しいですね。楽に走れるようになりますよ。ところで今日のシューズは?N氏:ランニングを始めたときに買ったナイキのエアズームカタナですよ。
ガイドが履いているモデルと近いようです。ランニング入門者には速すぎるタイプですが、N氏は、サッカーをやっているせいで関節の周囲がしっかりしていたので履きこなしているシューズです。でも、そろそろレース用としては機能が低下しているでしょう。履きこんでクッションがヘタってきたらトレーニング用にし、レース用シューズを新調してもいい頃です(「はじめてのレーシングシューズの選び方」記事を、この後立て続けに紹介していく予定なので参考にしてください)。
ガイド:ほら、クッションがつぶれて悲鳴を上げてる。体重を落としてやらないとシューズがかわいそうですよ……。
N氏:そうっすか。それより、もうお昼だし、食事にしましょうよ。
ガイド:(う~む、やっぱり減量は無理かぁ。それより一緒にきた他のメンバーの方が見込みがありそうな)行きましょうか。私がビール大ジョッキにカルビとロース、N氏は野菜とモツのビール抜きでお願いします。
では、次ページでNさんが48分で走るために必要なトレーニング方法を解説しましょう。