ジョギング・マラソン/東京マラソン徹底解説&レポート

観光と走り込みの一石二鳥「遊ラン」(2ページ目)

走ったり歩いたりで、ひと味違った街や自然の魅力を発見。知らず知らず、楽しみながら長距離走の能力がアップする「遊ラン観行」でマラソン完走能力をつけろ。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

遊ランの3大メリット

歩行者天国の銀座なら道の真ん中堂々と
東京マラソンの抽選に外れても、歩行者天国なら東京銀座の真ん中を走れる
では、遊ランにはどのようなメリットがあるのか挙げてみましょう。

1、短時間で巡れる、またはたくさんのポイントを巡れる
移動がスピードアップされ、運動し続けるぞという意気込みと支度で臨むので、短時間でもそこそこのポイントを巡れ、時間があれば広範囲を巡れます。例えば、新宿、皇居、増上寺、銀座、浅草、築地、東京メッセというような範囲です。このエリアを、歩いて観光するなんて現実味がないですが、遊ランなら想定内のプランになるのです。

2、点ではなく線を楽しめる
観光名所には、線になっているものがあります。長い並木道、湖の一周、遊歩道など。しかし、一般の観光では、そのラインのすべてを見せてくれるということは稀です。車でさっと行きすぎてしまうとか、途中のポイントだけ立ち止まるとか。延々と続く桜の並木道とか、連綿と滝が続く渓谷沿いの遊歩道などというのは、いつまでも続く、あきれるほど続くという驚きも感動の要素です。それをさっと車で過ぎては感動も薄れます。といってゆっくり歩くほどの時間はとれない。そんな時に遊ランです。観光地の「ライン」を楽しむためには、自転車か遊ランがぴったりなのです。

3、トレーニングを兼ねられる
初めてフルマラソンの完走を目指す人にとって時間はともかく悠々と完走したいなら、5~6時間という長い時間、体を動かし続ける経験を積んでおくことが目標達成のためにぜひ加えていただきたいトレーニングです。遊ランは走れるところは走り、いい景色や名所、旧跡、おいしいものに出会ったら休みがてら堪能するという楽しみ方です。休み休みのため、2~3時間なら瞬く間、5~6時間でも飽きることなく体を動かし続けることができます。時間をたくさん使う覚悟で実施しますから、時間の枠に縛られずに体を使い、知らず知らず長距離型の体質作りができるというわけです。
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