日本のマラソン発祥大会は仮装マラソンの老舗
大会の開催を楽しみにしている人が多いのも安政遠足マラソンの特徴。沿道のファンがみなカメラを持って待ちかまえている |
レース中の大人気のトトロ。この仮装で20km走る |
何が「日本マラソン発祥」かと言えば、江戸時代(西暦1855年)に当時の安中藩主「板倉勝明」(いたくらかつあきら)公が、藩士の鍛錬のために碓氷峠の熊野権現まで7里余り「遠足(とおあし)」と呼んだマラソン大会(徒歩競走)を行ったことを指します。これを復活したのが「安政遠足 侍マラソン大会」。その発祥の由来から、当初から侍の仮装をした参加者が多かったのですが、いまやランナーのコスプレ大会の様子を示し、参加者の半分以上が仮装参加という賑やかさ。
参加者が一緒に記念写真に納まったり、写真をやりとりするという選手同士の交歓も活発なら、沿道の応援も仮装を楽しみにしている人が多く、盛大に応援してくれるのでますます、参加者は乗ってくるという楽しさいっぱいの大会に育っているようです。
今回の写真収集に協力してくれた「おいちゃん」こと結婚して「おい様惑星」さんも楽しい人。他のマラソン大会を応援に行くときも仮装していたりします(すぐわかって便利です)。やっぱり仮装とマラソンは縁が深いんですね。
仮装を禁止しているマラソン大会もあるので注意!
東京マラソンでは着ぐるみで仮装した参加者をみかけた。冬はいいけど、夏は暑そう |
一方大会によっては、はっきり禁止をうたっている大会、仮装での参加はご遠慮を、と遠慮がちに禁止をうたっている大会もかなりあります。無用なトラブルを避けるためにそのような大会への仮装参加はやめましょう。仮装について何もうたっていない大会の場合で、大会の様子がわからない初出場の場合は、念のため大会本部に問い合わせておくとよいと思います。
東京マラソンの仮装参加者への注意趣旨は、嫌悪感を催させたり、公序良俗に反したり、他のランナーの走行を妨げたり危険な仮装はやめてほしいというものです。表現の自由といってしまえばそれまでですが、確かに目にしたくないような、絶対に自分の前を走ってほしくないような格好の参加者もまれに見かけますから、このくらいは書いておく必要があるのでしょう。仮装といっても、どんな格好をしてもいいとは思いません。
海外の大会では、フランスのワイン産地メドックで行われるメドックマラソンが有名ですメドックは小生の好きなワインです。だから紹介するというわけじゃないですが、一度参加してみたいものです。ほかに、ロンドンマラソン、ニューヨークシティマラソンのようなチャリティ系の目的も持ったマラソン大会も仮装ランナーが多いようです。そしてマラソン入門者がたくさん出場するホノルルマラソンも。
日本でも、東京マラソンが仮装参加OKを出したことから、今後他の大会でも仮装参加者の増加、仮装参加の許可、仮装賞の設置などの動きが広がるのではないでしょうか。
約30km、標高差1000mを完走してにっこりほほえむ花嫁さん。仮装ランナーの実力はあなどれません! |
そのあたりのことを、いつも可愛いコスチュームで、でもフルマラソンも走ってしまう仮装ランナーの有名人「えくんちょ」さんが語ってくれました。次ページを。