石川遼プロ、パター変更?
石川遼選手が愛用。数々の、名シーンを生み出したオデッセイ「ブラックシリーズiX #9」 |
性格の異なる様々なパターを毎週のように変更し、特徴的なビリアード型クロウグリップに代表されるようにパターの持ち方まであれこれ変更する片山晋呉プロのような例外も存在しますが、多くの場合、同じパター、同じグリップで名手はプレーしています。
1977年、帝王ジャック・ニクラウスが来日した際、愛用「George Low Wizard600 Sportsman(ジョージ・ロー ウィザード600 スポーツマン)」が盗難にあうという事件が起きました。それが殊の外重大な問題になったのは、そのパターがニクラウスの数々の栄光の傍らにあった代わりのきかないクラブであったこととは無関係でなかったでしょう。
名手がパターを替えない理由、それはパターとボールとは、パッティングの距離感・方向性に大きな影響を与えることが大きな理由であるとガイドは考えます。
セッティングもシビアで、精神的にも大きなプレッシャーと戦わなければならないツアープロにとって、信頼できるパターの感覚はどうしても必要なのです。
さて、日本が誇るわれらが石川遼選手もこのところ何度かパターの変更を行っています。
石川遼選手といえば、「オデッセイ ブラックシリーズ iX #9」。L字マレットと呼ばれる小ぶりなパターです。もともとこの形状は、テーラーメイド「TPA XVIII」パターが元祖だと思われます。ニック・ファルドのマスターズ二連覇に貢献。日本では、米山剛プロが長く愛用していました。
2000年代に入ってからは、タイトリスト「スコッティキャメロン デルマー3.5」と呼ばれるタイプが人気に。セルヒオ・ガルシア等がこのパターを使いました。オーストラリアの殿堂入り女子プロゴルファー、カーリー・ウェブがクロスハンドグリップで長く愛用する「デルマー3」パターもL字マレットといってよいでしょう。
ジャンボ尾崎プロが愛用した名器マグレガー「TommyArmmar IMG5」 |
ジャンボさんといえば、「トミーアーマーIMG5」から、Made in Japanの名器「WOSS MO-01」など、L字型の使い手として有名です。
ショットと同じ感覚でラインが出せるのが、L字型のメリットとジャンボさんは言います。感性を生かしたプロ好みのパター、それがL字型パターといえそうです。