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クリーブランド氏が語る、クラブのこだわり(3ページ目)

30年にも及ぶクラブ製作のキャリアの中で、数々の名器を生み出し、現在も第一線のクラブデザイナーとして活躍するキャロウェイゴルフ、ロジャー・クリーブランド氏。来日中のゴルフ界の重要人物にインタビュー!

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

新作JAWSウェッジの性能

自ら図を描いて、デザインについて語るクリーブランド氏
RC:実際にクラブで説明しましょうか?(そう言うと、用意していたJAWSウェッジ58-13を手に語る) これはバウンス何度? ジュウサンド?(日本語で) OK! これで説明しましょう。

例えば、他のメーカーのウェッジでは表記上、このモデルの13度より小さいものはいくらでもあります。それらは、自分たちのウェッジをローバウンスだといっているわけです(笑)。

しかし、こうしてフェースを開いてみると……。「JAWSウェッジ」は、リーディングエッジが地面からあまり浮きません。つまり、開いても閉じても、ボールの赤道の下にリーディングエッジを入れやすくなります。私の知る限り、他のメーカーのウェッジはローバウンスであっても、フェースを開くとリーディングエッジが浮いてしまって、難しくなるものが多いようです。トゥやヒールもつっかかりやすくなりますね。

もっとも、バウンスが適度に仕事してくれることも大切です。「JAWSウェッジ」は、ソール幅は狭いですが、ハンドファーストにインパクトしたとき、バウンスが効いて、ソールがスライドしてきれいにインパクトできるようにデザインしてあります。バウンスはとても重要で、バウンスが機能するようにデザインすることが、ウェッジではとても大切です。かつ、とても複雑に構成されていて、カタログ上のバウンス角の数値だけでは語れないものです。バウンスの計測方法自体も各メーカーで色々あるようです。私は、計測方法はひとつしかないと思っていますけどね(笑)。

バウンスは、ソール幅とも密接な関係があります。
「JAWSウェッジ」は、ソール幅は狭いですが、バウンス角は大きめです。もし、そのウェッジがローバウンスであれば、ソール幅は広めに作られているはずです。これは、ウェッジ作りの基本的な要素で、クラブのデザインは、バランスがとても大事です。

私は、デザインについては、相当なこだわりをもって、クラブを作っています。なかなか短い時間では語りつくせない……。もっともっとお話できますよ(笑)。

>>次は、JAWSウェッジの対象ゴルファーは?>>
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