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2010年最新ドライバー選び、3つの視点(4ページ目)

大ヒットブランド、「XXIO(ゼクシオ)」「V-iQ」の発売年にあたり、にわかに盛り上がりを見せる2010年最新のドライバー。ガイドならではの3つの視点で2010年NEWモデルを特集します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

特徴をより明確にする

感性工学を用いたブリヂストン「V-iQ」ドライバー。ヘッド上部にターゲットアイと呼ばれる円形のデザインがある
3つめの視点は、特徴をより明確にするということ。多数のゴルファーに愛されるクラブを目指すと、その特徴はどっちつかずになる可能性も否定できません。はっきりとした特徴があれば対象ゴルファーは明確になり、一定の支持を受けることも可能になるでしょう。差別化も行いやすくなります。

しかし、2010年モデルはそうした特長からさらに一歩踏み込み、ルール規制時代にクラブをどう進化させるかを考えさせられるような新しいコンセプトも登場しています。

もっともそうした特長を持つのは、ブリヂストンの「NEW V-IQ」でしょう。「XXIO」同様に、2年周期で新製品を発表しているこのブランド。
今年のモデルは、感性工学というコンセプトを導入しています。特徴的なヘッドの「ターゲットアイ」を意識して打つといった性能面でない訴求は、新しいゴルフクラブのあり方を考える上で、良いヒントになるのではないかと思います。

43.5インチという短尺仕様のドライバー、PRGR「EGG IMPACT」
PRGRの「EGG IMPACT」ドライバーもとても特徴のあるクラブです。近年のドライバー規制は、性能面において現状ほぼ限界まで進化しているといえますが、唯一まだ伸びしろがあるのがクラブ長。現在の平均的な長さが45~46インチ。ルール上では、48インチまで許されているので、シャフトを伸ばすことはルール規制時代の飛距離アップに欠かせない要素です。

しかし、「EGG IMPACT」ドライバーは、なんと、その逆をいく43.5インチの短尺仕様。
ャリアの長いゴルファーでさえ、ドライバーを苦手にしているゴルファーは多いもの。ドライバーの難しさの一番の要因であるシャフト長さをおさえることで、ナイスショットの確率を高めるという逆発想です。
実際に打った方の感想を聞くと、飛距離が平均的に伸びているという声も多く、まずミートすることの大切さを感じます。

ヘッド重量が、重め(206g)の設定になっていることも見逃せません。飛距離アップのためには、物理的にはヘッドが重いほうが有利のはず。短尺効果でミート率を高め、結果的には飛距離増も充分に狙えるクラブになっています。

ルールの規制や、大人気ブランドの存在は、逆にそれぞれのドライバーの個性を際立たせるように作用すると思います。それにより、むしろゴルファーの選択の楽しみは増えるでしょう。自分にベストマッチしたクラブをチョイスして、飛距離アップを狙いたいものです。



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