ゴルフ/最新ゴルフクラブ・用品レビュー

「新生X」が誇る充実のラインナップ(4ページ目)

ツアーステージブランド10周年の今年、発表された「新生X」の特集の2回目。アイアン5機種をはじめ、FW,UT、ボールを紹介。早くも開始されたカスタムオーダーも人気の気配。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

クラブ選びの難しさ

「X-DRIVE 701 FW」。シャフト長は短めでも必ずしも飛距離が落ちるとは限らない
「新生X」の大きな特徴が、豊富なラインナップのそれぞれに用意された装着シャフトのラインナップ。アイアンも例外ではなく、各機種に2種類の選択肢が用意されています。

ガイドは、同じヘッドを使用して、2種類のシャフトも試打してみました。ヘッドは、もっとも扱いやすかった「X-BLADE 701」。シャフトは「ダイナミックゴールド(約120g)」と「NS PRO 950GH(約95g)」です。

「NS PRO 950GH」は、20g以上軽く、また試打クラブは0.25インチ長いため、飛距離性能は分があるものと思っていましたが、実際には「ダイナミックゴールド」を装着したクラブのほうが、飛距離が出ていました。その差はなんと5ヤードから10ヤード!

全国のゴルファーズドックをまわり、数多くのゴルファーを診断してきたブリヂストンのフィッター富樫さんによると、ほとんどのゴルファーが「NS PRO 950GH」が飛ぶものの、やはり中には「ダイナミックゴールド」のほうが飛ぶゴルファーが存在するということでした。軽量でシャフト長が長い「NS PRO 950GH」のほうが、飛距離アップの条件を備えていたといえます。

しかし、ゴルファーのスイングは千差万別。そのゴルファーのポテンシャルを引き出す、よりフィットしたクラブを使用すれば、そうした物理的な条件が覆ることもあり、必ずしも理屈どおりの結果が出るとは限らないということです。ゴルフクラブ選びの難しさを表しているような出来事でした。

ウッドでも同様で、ドライバー4機種はシャフト長が0.25インチづつ違っているのですが、一番短い「901」と一番長い「GR」では0.75インチの差が。しかし、試打の計測結果では飛距離差はほとんどありませんでした(弾道は明らかに「GR」が高く、打ち出し角にして2度以上の違いあり)。

FWにいたっては、ロフト角は同じの「701 FW」と「GR FW」。0.5インチ短い「701 FW」の方が飛距離も方向性も良いという結果になりました。

シャフトの長さに関わらず、同じようにスイングできるゴルファーはシャフト長尺化の恩恵を受け、飛距離を伸ばすことが出来るでしょう。しかし、スイングのタイプによっては、必ずしも長尺クラブがマッチしない場合もあることは認識する必要があるようです。

>>次は、カスタムオーダーについて>>
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