ツアーステージ登場
ツアーステージ最初のモデル「X100」 |
大ヒット商品となった「MR-23」SW。通称“マルサンド” |
ツアーステージにとって幸運だったのは、ジャンボ軍団に所属するプロも含め、多くのトッププロが契約プロとして「J'S」から移行したことです。これは、プロや上級者をターゲットにしたトーナメントモデルとしてのブランドイメージを確立するのに大いに貢献。中でも当時、人気、実力とも若手でNo.1だった丸山茂樹プロの存在は大変大きいものでした。自身のモデルである「MR-23」も発売。特にSWは“マルサンド”と呼ばれ、アプローチ巧者の丸山プロのイメージもあり大ヒット商品となりました。丸山プロは、その後も看板プロとして、ツアーステージの10年間の歩みを支え続けています。
1999年には、少しやさしめのモデル「V500」ドライバーと「V3000」アイアンが発売。若手の成長株、細川和彦プロが使用したこともあり人気に。しかし、ツアープロの中でも屈指のパワーヒッターといえる細川プロが使用したことで、難しい、ハードなブランドイメージが固定してしまったことは否定できません。
より多くのゴルファーが使用できるような、いわゆるやさしさのイメージを醸成するのは、その後もツアーステージブランドの大きな課題になったといえます。