チッパーの使い方

打ち出しに少しだけボールを浮かせ、あとは転がして寄せるのがチッパーの基本的な使い方
グリーンを外した時に行う、いわゆるアプローチショットは大きく3種類に分類されます。ランニングアプローチ、ピッチエンドラン、ピッチショットです。

ロフトの少ないクラブで転がすのが、ランニングアプローチ。PWやAWでボールをあげて、着地後にコロコロと転がして寄せるのがピッチエンドラン。実際のプレーでは一番良く使用されます。SWやLW(ロブウェッジ)を使用して、ボールを高くあげて着地後のランを少なくしたアプローチがピッチショット。フェースを開いて打ちボールを高々と上げて止めるロブショットも同種のショットです。

状況に応じて、こうした打ち方を駆使しピンに寄せるのがアプローチショットの基本です。

その中で、一番簡単でかつ安全といわれるのがランニングアプローチです。転がしのほうが、ミスが少ないのは誰しもが認めるところ。青木功プロはアプローチの際、まずパターで転がせないかを検討するといいます。

しかし、実際のところ簡単だと言われるランニングアプローチも他の方法に比べて、大きなアドバンテージがあるかといえば疑問が残ります。ランニングアプローチを試してみて打ち損じたり、全く距離感が出なかったことも多いのではないでしょうか?

失敗の大きな原因が、ウェッジ以外のクラブでのアプローチに慣れていないことではないかと思います。本来、ショートアイアンの小さなショットでアプローチするのは、ウェッジと比べてヒットしやすいはずなのですが、普段から練習していないとトップや大ダフリなどの大きなミスが起こります。

またロフト角が小さいため、ちょっとした加減で大きく距離の誤差がでる可能性があります。青木プロの5番アイアンやタイガーウッズのスプーン(3W)でのアプローチのように、ロフト角の小さなクラブで短い距離の微妙な距離感を出すのはかなりの上級テクニックといえるでしょう。

チッパーは、前述したようにランニングアプローチを簡単にするための道具です。ロフトを固定することで、キャリーと転がりを計算しやすくしてくれます。「R35」や「MARXMAN X-ACT」は、キャリーとランの比率を1:3の目安でプレー出来るように作られています。実際のグリーンには上り下りの傾斜がありますが、例えば下りのアプローチでは、キャリーとランの比率を1:5で計算して打つなど工夫すると距離が合いやすくなります。

ツアープロの多くはSW一本で、転がしたりボールをあげて止めたり自由自在にボールを操ります。しかし、一般的なゴルファーの場合、SWはもちろんのこと、PWやAWであってもアプローチショットでボールが上がりすぎ、距離感の合わないケースが多いのではないでしょうか?

チッパーを用いて、ランニングアプローチで起きがちなミスが軽減できれば、とりあえず転がしでピンに寄せることを厭わなくなるでしょう。それから状況によって、ウェッジを使ってボールをあげることを考えます。アプローチで転がる、あげるの使い分けがはっきりし、スコアアップに好影響を与えるものと思います。

>>チッパーは邪道か?>>