オデッセイ MARXMAN X-ACT
オデッセイのアプローチパター「MARXMAN X-ACT」 |
そんなオデッセイから2007年10月に発売されたのが、「オデッセイ MARXMAN X-ACT(マークスマン・エグザクト)」です。こちらも「R35」同様、チッパーという呼称を使用せず、パターメーカーらしく“アプローチパター”という新しいコンセプトのクラブとしています。しかし、ロフト角37度に設定され、キャリーとランの比率は1:3を目安にグリーン周りから転がして寄せるという発想はまさにチッパーのものです。
「R35」と「MARXMAN X-ACT」に共通する点は、ワイドソールである点。これは手前からダフったとしてもソールがすべってミスになりにくくするための工夫。パターのように緩やかにストロークして、リーディングエッジが地面に刺さるほど鋭角に打ち込んだりしなければ、かなり手前からダフってインパクトしても実際のアプローチの結果はほとんど変わりないほど大きな効果があります。
「MARXMAN X-ACT」の独自の工夫としては、ネックが細いこと。グリーン周りでは、密集したラフがある場合も多く、芝の抵抗を小さくするための隠れたポイントです。
また、パターで定評のあるオデッセイ独自のフェースインサートを採用。打感は距離感に影響を与える重要なポイントなので、オデッセイパターを使用していれば同じようなフィーリングを得やすくなるでしょう。
PRGRやオデッセイといった大手メーカーからこうした新しいコンセプトを持ったクラブが登場したことは、ランニングアプローチ用のクラブが認知されることに大いに貢献したと思います。今後は他のメーカーからもチッパーが発売され、よりこうしたクラブが身近になるものと予測されます。