変化したヘッド形状
新旧ゼクシオのヘッド形状の違い。左が「ザ・ゼクシオ」 |
す。
具体的にいうと「ザ・ゼクシオ」は、フランジと呼ばれるヘッド後方部に大きくボリュームを持たせ、構えたときに大きく見えるように変化しています。その分、フェースはシャロー(薄く)になっています。前モデルに比べるとかなり“丸”に近くなった印象です。
ヘッド後方部分が大きく張り出すのは、ミスショットへの許容範囲を広げるために、慣性モーメント大きくしているからで、今年の他のメーカーのNEWモデルにも共通する特徴です。ルールでヘッド体積に明確に制限(460cc前後)がかかったため、メーカーは形状を工夫してスイートエリアを広げるようになっています。それを推し進めたのが、四角形状のナイキ「サスクワッチ SUMO2 5900」や、三角形に近いテーラーメイド「r7 CGB MAX」などといえるでしょう。
新しくなりフックフェース(左向き)になったと声を良く聞くのですが、フェース角の数値には大きな違いはありません(新作が0.5度フック)。以上のような形状の変更が、フックフェースの度合いを強く見せるようになったものと思います。ちょっとした事でゴルフクラブの”顔”は大きく変わった様に見えるものです。
ゼクシオは、どちらかといえばフックフェースのモデルという事もあり、過去のモデルから伝統的につかまりが良いクラブでしたが、それは「ザ・ゼクシオ」にも踏襲されています。フックに悩むゴルファーは注意が必要です。