ゴルフ/ゴルフ関連情報

2008年ゴルフルール改正をチェック!(2ページ目)

2008年1月から施行され、いよいよ関心の高まっているSLEルール。しかし同時期に多くのルール改正が同時に行われています。ゴルファーが特に遭遇しそうなポイントを解説。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

ハザードでの誤球

改正後のルールでは、バンカーでの誤球にペナルティが…
今般、改正されたゴルフルールでは、これまではルール上禁止されていたプレーヤーがハザード内で確認のために球を拾い上げることが認められるようになりました(ゴルフルール第3章規則12-2)。もちろん、マーカーか同伴競技者に球を確かめる意思を前もって知らせて、マークしなければなりません。その際、必要以上にボールを拭いてはいけないのはハザード外のルールと同様です。

ゴルフルールでは、誤って自分の物ではないボールをストロークしてしまうと「誤球」という反則となります。これはストロークプレーでは2打罰が与えられます(ゴルフルール第3章規則15-3)。この罰則はこれまでバンカーやウォーターハザードでは適用されませんでしたが、上記のハザード内でのボールの確認が認められるようになったため、ハザード内でも誤球の罰が加わることになりました。

同伴競技者と同じガードバンカーに入ってしまうなどの状況は、ゴルフプレーの中で頻繁に訪れるシチュエーションです。以前読んだマンガで、わざとバンカー内で誤球して、対戦相手の動揺を誘うというシーンがあったのですが、改正後のルールでは、そんな姑息な駆け引きも行えません。

ルールに沿って確認を行い、誤球しないよう注意しましょう。バンカーでの誤球は、意外に多いものです。

罰の軽減

今回の改訂では、ペナルティとなる罰打を軽くしバランスをとったものが、多くあります。

プレーヤーが規則で認められていないのに球を拾い上げて、間違って球を取り替え、さらに誤所(本来あるべきボールの位置でない場所)からプレーした場合、従来はボールの取替え違反のペナルティ2打罰と、誤所からのプレーのペナルティ、2打罰の計4打罰が課せられていましたが、新ルールではこうした罰打の重複を回避するよう変更しました。上記のケースでは、2打罰が課せられることになります。

また、ストロークプレーで止まっているインプレーのボールを動かす場合、そのボールをリプレイスする必要がありますが、その際、ボールを取り替えてしまって場合、従来であればボールを取り替えたことへのペナルティ2打罰に加え、インプレーのボールを動かしたことへのペナルティ1打罰、計3打罰が加えられていましたが、この場合も罰打の重複を回避し、2打罰が課せられることになります。

これらの改正の理由ですが、ボールの取替えの反則が行われた時点で、こうした重複罰を受ける可能性が非常に高かったということだと思います。ひとつの反則に対してひとつのペナルティを課し、罰のバランスをとったことが伺えます。

>>次は、さらに多くの改正が…>>
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます